「Avid Stream IO」発表。ソフトウェアベースのメディア・インジェストおよびプレイアウト・プラットフォーム[NAB2023]
Avidは、プロダクションインジェストとプレイアウト向けの新しいソフトウェアベースのプラットフォーム「Avid | Stream IO」を2023年後半に発売する。
Avid | Stream IOは、IPストリームとSDIストリームをインジェストまたはプレイアウトするように構成できる、柔軟なアーキテクチャを備えたソリューション。コンテンツ制作をこれまでのワークフローとオンプレミスデプロイメントから、クラウドおよびIPワークフローに独自のペースで移行できるという。
Avid | Stream IOは、一般的なビデオフォーマットやコーデックおよび解像度をサポートする柔軟なチャンネル構成を提供し、メディア企業は制作ワークフロー内で新しい技術を活用可能になる。構築の面に関しても柔軟性を提供するという。オンプレミススタジオ環境用には市販のAvidが認定したハードウェア、クラウド内の一般的な仮想マシンの両方をサポートするとしている。
この新しいプラットフォームにより、メディア企業は、さまざまなインジェストソースを1つのソリューションに組み合わせることで、効率を高めることが可能。ライブエンターテイメントやマルチカメラ制作には、SDI、圧縮IPストリーム(SRT、RTMP、NDI、)など一般的なメディア伝送プロトコルをサポート。SMPTE2110を今年後半にサポート予定という。
Avid | Stream IOは、Avidの実績のあるハードウェアベースのサーバーソリューション「AirSpeed」や「FastServe」の機能をすべて提供すると同時に、さらに新しいIP規格と4KやHDRなどのより高精細な映像をサポートするという。
AvidのSVP兼ビデオメディア・ソリューション部ゼネラル・マネージャーのティム・クレイマン氏は次のようにコメントしている。
Stream IOは、次世代のインジェストおよびプレイアウトソリューションであり、お客様が実績のあるエンドツーエンドのワークフローデプロイメントを将来に向けて導入できるように設計されています。 オンプレミスまたはクラウドでの導入をサポートする柔軟なソフトウェアアーキテクチャを備えたAvid | Stream IOは、SDIとIPの両方に構成可能で、1080P、UHD、HDRを含む高精細フォーマットをサポートし、従来のハードウェア・ベースのシステムよりもチャンネルごとのコストを削減できます
Avid | Stream IOは、AvidのMedia Composerプロダクション・プラットフォームと緊密に統合しながら、ショット・リスティング、簡易編集、ロギングを含む、Avidの実証済みの高速ターン・アラウンド・ワークフローもサポートするという。
クレイマン氏は次のように締めくくっている。
Avid | Stream IOは、他に類をみない速度、柔軟な構築、およびメディアフォーマットへの柔軟な対応を提供することにより、制作チームが現在および将来のコンテンツ作成パイプラインを加速するのに役立つと確信しています。