東出昌大が“猟師”になった理由「僕に足りないものは…」

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俳優の東出昌大(35歳)が、4月3日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。2022年春から山に拠点を移し、狩猟生活を送るに至ったきっかけについて語った。

東出は現在、猟銃でシカなどを狩り、自給自足の生活を送っており、話題を呼んでいるが、今回番組は、5年前に狩猟免許を取った東出と“いのちを食べる”ことについて話し合うことに。

議論の冒頭、東出は「いま、命にまつわる狩猟のドキュメンタリーを撮っている。これは一晩中語れるテーマ」と意気込み。現在の暮らしに至ったきっかけについて、「以前は東京で忙しく働き、ロケ弁を用意してもらっていたし、食べ物の選択ができない生活だった。『感謝して食べろ』と言われたって『感謝ってなんだ?』と思っていた。そもそも何を食べていて、その元となるものが何なのかわかっていない。そんな僕にとって、足りないものは原始的なことなんじゃないかな? と考えて、猟師になった」と告白した。

実際に狩猟に出るようになった当初について、「狩猟はものすごく残酷。初めて獲った時は、頭が真っ白になり、手もビリビリ震えた。目の前に撃ったシカが落ちてきて、『早く仕留めないと』ってナイフを持って走り寄ったけど、『刺していいんだろうか』と躊躇した。そしたら、一緒にいた師匠から『早く!』という声が聞こえて…」と、振り返る。

その上で「自分が獲ったんだから、綺麗に食べなきゃいけないと思う。だから、『もったいないことはしちゃいけない』『そもそも“もったいない”ってなんだろう?』とすごく考えるようになった」と、猟師になったことによる変化を語った。

当時の悩みは今も続いていると話し、「『自分だったらどうする?』と考える機会を、自然の生活は与えてくれる。まだまだ答えは見つからないし、『生きるってなんだろう?』ということをこれからも考えたいと思う」と話した。