台湾・高雄―澎湖結ぶ新造フェリー、日本で命名・進水式 9月に就役予定(澎湖県政府提供)

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(澎湖中央社)南部・高雄市と台湾海峡の離島、澎湖を結ぶフェリーの命名・進水式が4日、広島県尾道市の内海造船瀬戸田工場であり、「澎湖輪」と命名された。今年9月に就役する予定だ。

澎湖県政府が発表した資料によれば、式典に出席した林皆興(りんかいきょう)副県長は、現在高雄と澎湖を結ぶ「台華輪」が就役から30年以上経過していることに触れ、澎湖の人々は長期にわたり新たな船の建造に期待を寄せていたと説明。澎湖輪は台華輪より大きく、客室の快適性が向上する他、就寝スペースも300人分になると強調したという。

澎湖輪は総トン数9980トン、全長120メートル、幅21メートル。22ノット(時速約40.74キロ)での航海が可能で、旅客定員は600人。小型車80台、大型観光バス4台、コンテナ10個分の貨物も積載でき、台華輪の輸送力不足を改善できる見込み。

交通部(交通省)航港局は、今後内装や設備、関連システムの試験などを行うとし、就役後は貨客輸送で大きな利便性と澎湖の観光発展をもたらすとアピールした。

(余暁涵/編集:齊藤啓介)