MLB開幕戦で6回無失点10奪三振と好投したエンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

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アスレチックス戦で好投も、エンゼルス逆転負け

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は3月30日(日本時間31日)、アスレチックスとの今季開幕戦に「3番・投手」で先発出場し、投げては6回2安打無失点、10奪三振と好投。打っては3打数1安打1敬遠四球だった。二刀流のスーパースターを援護できず、エンゼルスは1-2で敗北。MLBマーリンズの元球団社長は“なおエ”状態が続く大谷の現状に深く同情している。

 敵地アスレチックス戦で相手をねじ伏せながらも、中継ぎ陣が踏ん張れず白星を手にできなかった大谷。日本のツイッター上では「なお、エンゼルスは敗れた」を意味するネット用語「なおエ」がトレンド入りするなど落胆が広がった。かつてイチローも所属したマーリンズで球団社長を務めたデビッド・サムソン氏は米テレビ局「CBSスポーツHQ」の解説者として登場し、大谷の状況について語った。

 司会者から「オオタニは力投し、自らの打撃もまずまずながら、エンゼルスは負けてしまう。この台本、以前に見たことがありませんか?」と、毎度の「なおエ」状態について問われたサムソン氏は「これは2022年ですか?それとも21年か。もしかすると、オオタニがメジャー上陸後の全ての登板試合かもしれませんね。オオタニはチームに全てを与えているんですよ。彼は打線で中軸を担い、先発ローテのトップの投手です。それでもエンゼルスは負け続けているんですよ。私はもう2度と彼ら(の勝利)を選びませんね」と厳しい口調で話した。

 エンゼルスは打線を補強。主砲のマイク・トラウト外野手、アンソニー・レンドン内野手、大谷も怪我なくプレーしている開幕時点の現状を紹介した上で、「それでも足りない。オオタニはクラブハウスで、これ以上何をしたらいいのか、なぜWBCのような気持ちになれないのか、と自問自答しているのではないでしょうか」とサムソン氏はヒートアップ。2014年からプレーオフ進出が遠ざかるエンゼルスで、二刀流のスーパースターの孤軍奮闘ぶりに同情が止まらない様子だった。

(THE ANSWER編集部)