女子テニス協会、ウクライナ選手と会合へ ロシア関連の問題議論か

【AFP=時事】女子テニスで、ウクライナの選手とロシア、ベラルーシの選手の間で緊張が高まっている問題で、女子テニス協会(WTA)がウクライナの選手と会合を開く意向を明らかにした。
ウクライナ出身のマルタ・コスチューク(Marta Kostyuk)は23日、WTA側が同国選手の会合の要請を無視していると語っていた。
AFPの取材に応じたWTAの広報担当者は、ウクライナ選手からの要請は協会に届いており、適切な日時が見つかり次第会合を開くと明言。さらに、同国選手からは過去にも会合を求められ、話し合いを行ったとも明かした。
コスチュークはウクライナ選手側が話し合いを希望する内容については言及を避けたが、23日にマイアミ・オープン(Miami Open 2023)で対戦したロシアのアナスタシア・パタポワ(Anastasia Potapova)は、先日別の大会で母国のサッカーチームのユニホームを着用し、WTAから警告を受けていた。戦う前から緊張が高まっていた中で、両者は試合後の握手もしなかった。
ウクライナ侵攻をめぐる選手間の問題では、ベラルーシ出身で世界ランキング2位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が先日、ツアーの控室で経験がないほどの「憎しみ」を向けられていると発言していた。
世界1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)はWTAに対し、「テニス界における議論はベラルーシとロシアの選手たちのことばかり。ウクライナの選手たちを支援するためにもっと何かすべきだと感じている」と苦言を呈している。
【翻訳編集】AFPBB News
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