女子テニス、ウクライナ出身のマルタ・コスチューク(2023年1月20日撮影)。(c)Martin KEEP / AFP

写真拡大

【AFP=時事】ウクライナ出身の女子テニス選手マルタ・コスチューク(Marta Kostyuk)は23日、女子テニス協会(WTA)が同国選手の会合の要請を無視していると語った。

 世界ランキング38位のコスチュークはこの日、マイアミ・オープン(Miami Open 2023)2回戦でロシア出身のアナスタシア・ポタポワ(Anastasia Potapova)に敗戦し、握手をせずにコートを後にした。

 先日には同胞のレシヤ・ツレンコ(Lesia Tsurenko)も、ウクライナ選手はWTA側に会合を求めていると明かしていたが、コスチュークは今のところ要請は無視されていると主張し、自身を含むウクライナ選手はフラストレーションを感じていると訴えた。

 コスチュークは「何の返答もない。沈黙しかない」と話しつつ、選手側が話し合いたい問題については言及を避けた。AFPもWTAにコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

 女子テニス界では最近、ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)がツアーの控室で経験がないほどの「憎しみ」を向けられていると明かすなど、ウクライナ侵攻をめぐって選手間の緊張が高まっている。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
「あれほどの憎しみない」 ベラルーシ出身サバレンカ、控室の対立明かす
ウクライナ選手「パニックに襲われた」 サバレンカ戦棄権の理由告白
因縁対決はアザレンカに軍配、ウクライナ選手は握手拒否 全米OP