CL&ELベスト8に5クラブ、しかもイタリア人監督が5人 今季はイタリアサッカー復活の夜明けなのか
開幕前は予想されていなかったかもしれないが、チャンピオンズリーグ・ベスト8に最多3クラブを送り込んだのはイタリア・セリエAだった。
イタリア勢からはインテル、ミラン、ナポリの3クラブがベスト8に入っており、ミランとナポリはベスト8で直接対決する。ここで潰し合うのは惜しいようにも思えるが、近年苦戦傾向にあったイタリア勢がCLベスト8で顔を合わせる事実に興奮している現地サポーターも多いだろう。
そしてそのフットボールをイタリア人指揮官ルチアーノ・スパレッティが構築している点も見逃せない。インテルは同じくイタリア人監督のシモーネ・インザーギ、ミランはステファノ・ピオリ、そしてレアル・マドリードはカルロ・アンチェロッティが指揮しており、半分の4チームをイタリア人指揮官が率いているのも印象的だ。
現在ブライトンで三笘薫を指導しているロベルト・デ・ゼルビもそうだが、イタリア人指揮官の優秀さが目立つシーズンにもなっている。
さらにヨーロッパリーグではジョゼ・モウリーニョ率いるローマ、イタリア人監督マッシミリアーノ・アッレグリ率いるユヴェントスがベスト8に入っており、両クラブとも優勝してもおかしくない力を備えている。
仮にナポリがチャンピオンズリーグを制覇できたとなれば、CL&ELをイタリア勢が独占なんてシナリオも起こるかもしれない。
今季の結果だけでイタリア勢の復活と判断するには早すぎるが、イタリアサッカー界にとってポジティブな出来事であることは間違いない。久々にイタリア勢の欧州制覇を見たいと願っているファンは日本にも多いはずで、今季は例年と異なる盛り上がりを見せている。