20年2月、退所発表会見でジャニーさんの遺骨を見せる中居

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3月6日付の官報により、紺綬褒章を受章したことが明らかになった中居正広(50)。

《公益のため多額の私財を寄附したので、令和5年2月25日、紺綬褒章に付する飾版を授かった者は、次のとおりである》という文言の後に、“中居正広”の名前が記載されていたのだ。

「紺綬褒章は国や地方公共団体などに私財を500万円以上寄付した人を対象に、審査を経て授章が決定します。最初に中居さんが受章したのは21年1月。このときは賞杯も授与をされており、これは1500万円以上を寄付した人が対象となります。

2度目が22年12月、そして今回が3度目の受章となります。2回目以降は紺綬褒章に代えて飾版(しょくはん・金属製の細長い飾り板)が授与されるのです」(全国紙・社会部記者)

現在、中居は第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務め、日々取材や試合リポートで奮闘している。

中居の寄付歴は少なくとも28年以上になる。

「最初の報道は95年3月。阪神・淡路大震災から2カ月後、春の選抜高校野球の開会式を中継したラジオ番組に中居さんが電話出演したのです。番組で『被災地の人を勇気づけられるよう、一生懸命頑張ってください』と、高校球児たちにメッセージを送り、この日の出演料の全額をラジオ局の義援金係を通じて寄付したのです。

また東日本大震災発生後の3カ月で、SMAPメンバー5人が日本赤十社に寄付した義援金は少なくとも4億円以上。そのうちの2億円を中居さんが寄付したとの報道もあります。それが事実であれば、寄付金の総額は28年間のトータルで3億円以上になると思われます。

’16年のテレビ番組でも《3月11日の前後は(毎年)必ず義援金を出している》と語っていますし、震災以外でも近年では新型コロナの医療現場を支援するための基金などに寄付しています」(スポーツ紙デスク)

ほぼ30年間も寄付を続けている中居、その熱意の源泉はというと――。

「’15年に惜しまれつつ逝去した中居さんの実父・正志さんの影響だと思います」と、語るのは、前出のスポーツ紙デスクだ。

「正志さんと中居さんは仲がいいことで有名で、ときおりバラエティー番組でも共演していました。そんな父親の正志さんは物欲が全くない人だったそうで、中居さんが芸能界でブレイクした後、父の日にプレゼントしようとしたら“俺を父親にしてくれた子供たちに感謝する日なんだから、お祝いはいらない”と断られたことを明かしています。

そんな正志さんが決めた中居家の家訓は『求めるな、与えよ』で、正志さんの葬儀にも自筆の家訓が飾られていたそうです」

中居は体調不安と闘いながらも、父の遺訓どおり、与え続けている――。