「車椅子ギャル」の愛称で活動するYouTuber・さしみちゃん(本人インスタグラムより)

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エレベーター前での割り込み被害を訴えていた、「車椅子ギャル」の愛称で知られるYouTuber・さしみちゃんが2023年3月2日にツイッターを更新。一部からの批判を受け、当時の状況を改めて説明した。

「今日も今日とて抜かされた」

さしみちゃんは2月28日、「今日も今日とて抜かされた エレベーターほんっと嫌い」として、駅のエレベーターホールと見られる場所で撮影した動画をツイッターで公開した。

動画では、数人の男女を乗せたエレベーターに向かって、さしみちゃんが車椅子を近づける間に、後方からやって来た男性が乗り込み、本人が乗れないまま扉が閉まる様子が記録されていた。投稿によれば、並んでいたにもかかわらず、割り込みに遭ったとしていた。

3月1日のツイートでは、動画内で自身を追い抜いた男性から、改札付近で「次のエレベーター乗れたんか?! 早いな追いつかれたよガハハ」と大笑いされたことも明かしている。

動画のような状況は今回に限った事ではないといい、さしみちゃんは「もうエレベーター利用については心のバリアフリーなんて通用しないよ」と訴えていた。

動画は反響を呼び、さしみちゃんは2日深夜に更新したツイッターで、「暖かいコメント、貴重なご意見、ありがとうございます」と反応。一方で、「一部で一方的な誹謗中傷が上がっているので状況について補足すると」と切り出し、

「列になってない状態でエレベーター前に人がいた→少し詰めていただければ乗れた状態→近くまで行くが詰めてもらえなかった→中の人の強い視線を感じて声かけるのを躊躇い少し後ろに下がる→あの動画の状況と言う感じです」

と撮影時の状況を説明した。

「もういいや、疲れた」

さしみちゃんは、「なので決してスマホ見てたから乗るかわからないような状況ではなかったはずです」と強調すると、「また、察しろと言うのは無理があるから自分から声かけろと言うことに関しては 人生で何度も声掛けしてますが、無視されてたり、怒鳴られたり、その後後をつけて嫌がらせを受けるなどの経験がありなかなか声掛けはトラウマになっています」(原文ママ)とつづった。

撮影時の状況を説明してもなお、批判的なコメントが寄せられたのか、さしみちゃんは同日昼にもツイッターを更新。「もうバカみたい笑」と呆れた様子で、

「撮影してたから乗らないと思われるって言うけど、乗ろうとして何度も前に行ったりチャレンジしたけど中の人に睨まれて詰めてもらえないからやめようかなと思ったタイミングでスマホだしたっだって」(原文ママ)

と当時の状況をあらためて説明した。

「声かけるの怖いから咄嗟に記録した私が悪いけど撮影のために乗らないわけないって」と嘆くさしみちゃんは、続くツイートで「公共交通機関では車椅子の人はエレベーターに優先的に乗らせてって言ったらこんなに個人攻撃に遭う世界なんだね。もういいや、疲れた」とつづった。

「同情集めるのに必死すぎ」とのコメントが送られると、さしみちゃんは3日、この投稿を引用し、「同情でもいいから、これから障害を持って生まれてくる子供や、事故などで後天的に障害をおって生活する人たちが今よりもっと暮らしやすい世の中になるためであれば、同情集めと思われてもなんでもいいよ」と応えている。