「Movable Type」(公式Webサイト)

CMS(Contents Management System)プラットフォーム「Movable Type」を提供するシックス・アパートは2月21日、新機能の追加と機能改善、不具合修正を行った最新バージョン「7 r.5403」と「Movable Type Premium 1.56」のリリースを発表した。リリースはクラウド版のみで、ソフトウェア版及びAMI(Amazon Machine Image)版では一部機能の修正をパッチで提供する。新機能では、管理画面のログイン機能で「Google Authenticator」などによる多要素認証の設定が可能になったほか、「ファイルのアップロード画面」のファイル名横にパーマリンクアイコンを設置し、クリックすることでアップロードファイルのURLをリンクとして設定できるように。

機能改善点については、「システムメニュー」以外では作成不可だったサイト・子サイトのカスタムフィールドを「サイトメニュー」でも作成できるようになったほか、「記事の共有」での送信メールの配信時の件名設定、管理画面のコンテンツデータ一覧のソート順の保存など、多数の機能が改善されている。修正部分に関しては、「コンテンツデータ作成画面」で「保存ボタン」を連打した場合、保存が複数回実行され、同じデータが複数作成されてしまう不具合が修正された。同修正については、ソフトウェア版及びAMI版用修正パッチが提供される。

「Movable Type Premium」(公式Webサイト)

上記以外にもプレビュー関連で、カテゴリーが存在しない状態でテンプレートのカテゴリー別記事リストをプレビューしたときのエラー表示や、記事やコンテンツデータのプレビューの際、無用なディレクトリの作成と削除不可となるケースの修正、「MTCategorySetsタグ」などのカテゴリー関連タグ機能の不具合など複数箇所の修正。セキュリティに関しては、「Apache Portable Runtime(APR)」のバージョンを1.7.2、「APR-util」のバージョンを1.6.3に更新し、OpenSSLのバージョンも1.1.1tに更新している。アップデートは、自動アップデートを有効にしておけば自動で行われる。同時にバージョンアップが行われる「Movable Type Premium」は、シックス・アパートとスカイアーク社が共同開発したディストリビューションで「Movable Type」にエンタープライズに必須のワークフロー機能、ステージング機能、プレビュー表示機能などが追加されている。