今シーズンのスギ花粉は、九州などで本格的な飛散となっていて、連日「非常に多い」予想も。あす20日(月)は、雨上がりの晴れとなるため、東京都心など関東でも「多い」予想に。花粉症の方は、対策を万全におこないましょう。

スギ花粉 九州などで本格大量飛散 東海も「非常に多い」予想

今シーズンのスギ花粉は、九州では、すでに非常に多く飛散していて、ピークに入っているとみられます。非常に多い飛散とは、1平方センチメートルあたり花粉50個以上とされる日です。

向こう一週間は、雨上がりの晴れ、空気が乾燥、気温が高い日を中心に、スギ花粉の飛散が増える見込みです。特に、あす20日(月)は太平洋側は晴れて、乾いた北よりの風が吹くでしょう。福岡は「非常に多い」予想で、静岡など東海でも「非常に多い」所がある見込みです。東京都心は「多い」、広島は「やや多い」でしょう。大阪など「少ない」ところも、わずかに花粉は飛んでいます。敏感な方は対策をとりましょう。

各地のピークは?

スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬から3月上旬、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢、東京、仙台では3月上旬から下旬となるでしょう。今年は大量飛散が見込まれる所が多いため、ピークの時期も長くなる可能性があるでしょう。

スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉が飛び始め、その後ヒノキ花粉のピークが始まる見込みです。

帰宅後の花粉対策

外出から帰ってきたら、うがいや洗顔をして花粉を落とすとよいでしょう。髪の毛にも花粉が付着するのでしっかりとシャンプーをするのも効果的です。

花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。新型コロナウイルス感染予防のため、換気をする機会が多いかと思いますが、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。

また、床やカーテンなどに花粉が多数付着している可能性がありますので、こまめに掃除をし、カーテンは定期的に洗濯をするとよいでしょう。