河野太郎デジタル相

 2月17日、河野太郎デジタル相は閣議後会見で、現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化させることを受け、カードを持たない人には、代わりとなる「資格確認書」を手数料無料で発行すると発表した。

 資格確認書の有効期限は1年。現行の保険証は2024年秋の廃止後、1年間の有効期間を設け、その間は利用できるようにする。

 また、マイナカードを申請から最短5日で発行できる「特急発行」の仕組みを創設する。マイナカード普及促進策として実施している「マイナポイント第2弾」について、2月末までにカード申請をした人のポイント申込期限を5月末まで延長することも発表した。

 だが、「資格確認書」を有効期限1年で発行する方針には、SNSで批判的な声が多く上がっている。

《ムダに税金を使って「資格確認書」作らなくても健康保険証のままでいいよね》

《有効期限の短さから何としても不便さを与えてマイナに移行させようって意思を感じる》

《マイナ持ってない人に別のもの発行するなら、最初から保険証残せばいいだけだろ》

 さらに政府は、マイナカードの交付開始から10年を迎える2026年を視野に、新しいカードの導入を検討しているという。

 現在のマイナカードは、カードの表面に顔写真や氏名、住所、性別、生年月日が記載されているが、新しいマイナカードでは、個人情報を見られたくないといった声に配慮し、カードの表面に、そうした情報を極力、載せないことが検討されているという。TBSニュースが報じた。

 新しいマイナカードの発行が検討されていることにも、SNSでは批判する声が多く上がっている。

マイナンバーカードや新マイナンバーカードじゃなくて現行の健康保険証で充分です。これ以上、税金を無駄にするのはやめなさい》

《『マイナポイント第2弾期限延長』とか『新マイナンバーカード』とか…国民の税金を勝手に使って、やりたい放題》

《2026年に新マイナンバーカードを検討ってどんだけマイナンバーカードに金使うの呆れるんだけど》

 総務省によると、2月12日時点で、マイナカードの申請受付数は約8660万件で、割合は約68.8%。政府は、全国民が「マイナ保険証」を取得することを目指しているが、はたして……。