KasperskyのDigital Footprint Intelligence（DFI）チームはこのほど、ダークWebにおける求人市場を調べた結果を公開した。同調査は2020年1月〜2022年6月の約20万件の雇用に関する投稿を分析したもの。

調査の結果、サイバー犯罪コミュニティにおけるIT専門職の求人トップは開発者で、IT関連の求人に関する投稿の61％を占めていたことがわかった。以下、攻撃実行者、デザイナーと続いている。

職務内容には、マルウェアやフィッシングページの作成、企業インフラストラクチャへの不正侵入、Webおよびモバイルアプリケーションのハッキングなどが挙げられていたという。

ダークWeb上の専門職の求人内訳　資料：カスペルスキー

同チームは、800以上のIT関連の求人に関して、ダークWebでは曖昧になりがちな給与について明記している投稿を160件以上検証。

その結果、各IT専門職へのオファー金額の中央値は月額1,300〜4,000ドルの間でばらつきがあり、最も高い月給の中央値はリバースエンジニアの4,000ドルだったとのことだ。調査で確認した最も高いオファーは開発者の月給2万ドルで、開発者の最低オファーは月給200ドルだったという。

ダークWebにおけるIT専門職求人の月給中央値　資料：カスペルスキー