「クラブの選択を間違えたかも」既に25ゴールのハーランドのクラブ選びミスの可能性をキャラガー氏が指摘「彼の60%しか…」

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初めて挑戦したプレミアリーグで衝撃的なゴールを記録しているノルウェー代表FWアーリング・ハーランド。しかし、マンチェスター・シティ加入は間違っているかもしれないという意見もあるようだ。

ドルトムントからシティへと今シーズン加入したハーランド。レアル・マドリーやバルセロナへの移籍も取り沙汰されていた中で、シティを選択した。

世界最高峰と言われるプレミアリーグ初挑戦ながら、20試合で25ゴール3アシストと驚異的なスタッツを残し、既に4度のハットトリックを記録するなど、超人ぶりを発揮している。

しかし、イギリス『スカイ・スポーツ』の解説者であり元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガー氏は、シティにいることでその能力を最大限発揮できていないのではないかとコメント。クラブ選びを間違った可能性があると指摘した。

アーリング・ハーランドの60%しか見ていないと思う」

「ウェストハム戦での彼のゴールを思い浮かべるだろう。後ろにスペースがあり、彼がそこに抜け出した。シティのプレースタイルでは、毎回それがあるわけではないことは分かっている」

「彼はエンド・トゥ・エンドのカウンターアタック型のリーグ(ブンデスリーガ)から来た。そこでは、彼の驚異的なスピードを見ることができたが、ここでは見ることはない」

「彼の能力を最大限に引き出すには、クラブの選択を間違えたかもしれない」

キャラガー氏の見解は、シティのスタイルはボールをポゼッションし、時間をかけて相手を崩し切ってゴールを奪っていくというもの。その戦い方でタイトルを獲得してきた。

一方で、ハーランドの特徴はゴールへ向かうスピードや手数をかけずに決め切るもの。カウンターからゴールを奪う姿はドルトムント時代にも何度も見られたが、その特徴をシティでは出し切れていないとし、100%の力を引き出せていないと指摘した。

「我々はハーランドの全てを見ているわけではない。シティは昨シーズンと同じ数のゴールを決めている。彼は25ゴールを決めているが、シティ全体では同じ数だ」

「しかしながら、彼らはより多く失点し、カウンターをしやすい状況となっている。ハーランドがチームにいると、少し劣った別のチームになる。ただ、彼のせいではない」

「シティはエンド・トゥ・エンドのサッカーをしない。それはペップ・グアルディオラのやり方ではない。選手たちにはそのようなエネルギーやパワーがない。ゆっくりとビルドアップし、相手を自陣に押し戻し、そこからプレーする」

「彼らは失点するとすぐに取り返し、チームをピンチに陥れない。ハーランドはリーグで25ゴールを決めているが、その多くはボックス内に侵入してシュートを決めたものだ」

「ただ、彼が加入したチームのせいで、この選手ができることの全てを見ることができていない」

シティのゴール数が1人に集約されたと考えればそれまでだが、今シーズンは苦しむ試合が多いのも事実。はーランドの加入で多少戦い方が変わることが影響している可能性は否定できなそうだ。