キャンプにも最適な無料プラネタリウムアプリ! 夜空を眺めながら利用するのも素敵

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最近はキャンプブームもあって、夜空を見上げる機会も増えているのではないだろうか。

今回は、そんなとき使いたいプラネタリウムアプリ「Stellarium」を紹介しよう。

Windows版を中心に紹介するが、スマートフォンで利用できるiOS版/Android版も用意されているので、キャンプのお供としてもおすすめだ。


●Stellariumの起動と基本操作
Stellarium(ステラリウム)は、無料で利用できるオープンソースのプラネタリウムアプリである。

初期設定では60万個以上の恒星、8万個以上の星雲星団を表示できる(さらに増やすことも可能)。アプリはWindows/Linux/macOS版、Web版があり、iOS/Android版の「Stellarium Mobile」も用意されている。ここでは、Windows版を中心に紹介しよう。

Stellariumを起動すると、現在位置・時刻の空が表示される。初期設定ではフルスクリーンで表示されるが、[F11]キーでフルスクリーン表示/ウィンドウ表示を切り替えられる。


起動直後はフルスクリーン表示になる。



[F11]キーでウィンドウ表示/フルスクリーン表示を切り替えられる。


操作方法は、マウスポインタを左下に合わせると表示される縦と横の2つのメニューで行う。

昼間に起動して空が明るい場合は、
横メニューで[大気]ボタンをクリックすると大気が消えて空が暗くなる。同様にして、[地表]で地表の画像、[星座線]で星座を表す線、[星座名]で星座の名前などを表示/非表示することが可能だ。

同じく画面下の横メニューでは、時間の進み方を変えることもできる。
[標準の時間の進みにする]をクリックすれば現在時刻と同期し、[時間を進める]をクリックすれば時間の進み方が早くなる。[時間を戻す]で時間を巻き戻すことも可能だ。

空をドラッグすれば表示位置を変えることができて、マウスのホイールで拡大/縮小もできる。表示されている星や星団などをクリックすれば詳細情報が表示される。この情報は右クリックすれば消える。


左下に表示される縦と横のメニューで操作する。



横メニューの[大気]をクリックすると大気をなくして昼間でも暗い空を表示できる。



星座線と星座名を表示した。



空をドラッグして表示方向を変えたり、マウスのホイールで拡大/縮小したりできる。


なお、右上は「望遠鏡視野」というブラグイン用のメニューで、星を望遠鏡でのぞいたように見ることができる。具体的には、先に見たい星をクリックして選択したあと、[望遠鏡視野]をクリックすると表示される。[設定を開く]で表示方法を細かくカスタマイズすることも可能だ。


星をクリックして選択したあと、右上の[望遠鏡視野]をクリックする。



その星を望遠鏡でのぞいたように見ることができる。



●日食や月食のシミュレーションもできる
左側の縦メニューでは、日付/時刻や空を設定できる。
[日付/時刻]をクリックして日時を指定すれば、その時点での星空を確認できる。[空の表示の設定]は、空、太陽系天体、星雲・星団・銀河、風景などを設定できる。


縦メニューで[日付/時刻]をクリックすると指定した日付/時刻の空を表示できる。



[空の表示の設定]をクリックすると空や風景を設定できる。


[設定画面]をクリックして設定画面を開くと、アブリの各種設定ができる。
また、設定画面の[スクリプト]では、月の満ち欠けや皆既月食、日食などのシミュレーションを見ることができる。左側で見たいシミュレーションを選択して、右側で[選択したスクリプトを実行]をクリックするだけだ。

なお、シミュレーションを途中で停止するなら、[F2]キーを押して表示されるスクリプト画面で[実行中のスクリプトを停止]をクリックする。


[設定画面]の[スクリプト]で天体のシミュレーションを実行することも可能。



部分月食のシミュレーションを実行した。


このほかにも、Stellariumには天文に詳しくない筆者にはよく分からない機能もたくさん用意されている。天文や宇宙に興味のある方なら、ディープな楽しみ方もできそうだ。ただし、詳しくない初心者でも十分に楽しめるので、ぜひ気軽に試してみてほしい。

なお、iOS/Android版の「Stellarium Mobile」であれば、スマホを向けた方向に合わせて星を表示してくれるので、空を眺めながら利用するのにおすすめだ。キャンプなどで利用すると楽しいだろう。


iOS版の「Stellarium Mobile」


Stellarium
Stellarium Mobile(iOS版)
Stellarium Mobile(Android版)




井上健語(フリーランスライター)