岸田首相、同性婚に消極的な考え「社会が変わってしまう」

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2月1日 衆議院予算委員会審議より

立憲民主党 西村智奈美代表代行:
同性婚について伺います。

国際勝共連合、ちなみに先ほどのLGBTについてですけど、文鮮明氏は「LGBTは罪だ」という風に言っているんですね。国際勝共連合は、同性婚の合法化には断固反対という意見表明をしております。

総理は、衆参本会議で「我が国の家族の在り方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を有する」というふうに答弁しています。慎重な、しかも極めて慎重な検討を有するということは、総理は反対なんでしょうか?

岸田文雄首相:
おっしゃる通り「極めて慎重に検討すべき課題である」と私は思い、発言をしております。

立憲民主党 西村智奈美代表代行:
これは人権の問題なんですね、同性婚の合法化というのは。

私はそういうふうに極めて慎重な検討を有するという形で逃げ続ける。それは、先ほどの選択的夫婦別姓の議論でもそうです、逃げ続けるというのは私は卑怯だというふうに思います。

私は、同性婚や選択的夫婦別姓進めたい、成立させたいというふうに思っているので、こういうことは言いたくありませんけれども、総理、反対だったら反対だというふうにはっきり言っていただけませんか?

その場で何か逃げようとして、そして検討が必要だとか国民の間に様々な意見があるとかということを理由に逃げるというのは、私は政治家としていかがかというふうに思います。

トランプ前大統領、あるいはプーチン大統領。私は政治家として政策は全く相入れませんけれども、お二人は少なくとも反対だというふうに言っている点だけは、私は岸田総理よりもマシだというふうに思います。

逃げないでいただきたい、いつまでに検討するのか名言をしてください。

岸田文雄首相:
政治家として考え方判断を明らかにするということ。これは大事なことではありますが、これはテーマによって、それぞれ使い分けなければならないと思っています。

今、委員がご指摘になられたテーマ。これはそれぞれの人間の生き方・家族感・考え方に関わるものですが、合わせてこうした制度を改正するということになりますと、日本の国民すべてが、それによって大きな関わりを持つことになる、社会が変わっていく、こういった問題でもあります。

すべての国民にとっても、この家族感や価値観や、そして社会が変わってしまうこうした課題であります。だからこそ、この社会全体の雰囲気・全体の有り様、こうしたものにしっかり思いをめぐらした上で判断することが大事だということを申し上げております。

家族感や心に関わる問題。こうした問題については、いま申し上げた丁寧さは必要であると私は思っております。

立憲民主党 西村智奈美代表代行:
はっきりおっしゃらないということであれば、これはやっぱり選挙でしっかりと判断をしていただく以外にないと思います。
待ってる方がたくさんいます、その声をぜひ過小評価しないでいただきたい。

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