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「基本的にはスタッフさんによる運営」とかいう休眠設定!

僕が人間関係において一番の価値を置くものは「信頼」です。見た目とか能力とか性格とかも気にはなりますが、何と言っても信頼、これに尽きます。信頼は安らぎです。誰かのことを疑い、常に警戒しながら生きるのは疲れます。「あの人がそう言うんならきっとそうなんだろう」と思って生きられないなら人間など不完全です。群れないと生きられないのに、そこに常に疑いを持つなんてことが持続するわけがありません。

しかし、昨今は世のなかが「嘘だらけ」です。隙あらば自分をよく見せようと写真を加工し、動画を加工し、歌声を加工し、経歴を詐称し、実績を粉飾し、嘘でキレイに着飾った者だけが成功をおさめています。そして、いつしかその嘘を嘘であると指摘することは「誹謗中傷」という扱いにズラされてきています。辻褄が合わない程度の「証拠のない段階」での指摘は、誹謗中傷だヘイトスピーチだと逆罵倒されます。探偵ドラマで言えば、証拠の指摘に失敗した時点で孤立した洋館から探偵が追い出される感じの社会です。「くそ…まだ足りない何かがあるはずだ…」という真実追及の姿勢には大変な労苦が伴います。

たまたま失着によって嘘がハッキリと暴かれれば、社会からの退場を迫られる場合もありますが、それはほとんど自滅と言ってもいいレアケースくらいのもの。「嘘だけど犯罪ではない」みたいなラインであれば、バレても何もないし、だんだん世のなかもそれを気にもしなくなっている傾向を感じるし、まぁとにかく嘘を駆使するほうが百得あって一害ナシというのが現代社会だろうと思います。どうせ死ねば許されるんだから生きてる間に嘘をつかないと損、くらいの感覚なのかなと。

↓事実上の社会インフラが月額8ドルで嘘を強化する仕組みを導入したりとかもしてくるし!

こんなんなりすまし放題になるだけですね!

Googleマップが自分たちで写真撮ってるみたいに、Twitterも自分たちでアカウント確認しなさいよ!

何でもAIで生成できる時代だからこそ手作業に価値がある!

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そんななか、多忙を極め、特にいい報せもなく、何とか上手に嘘をついて一山当てられないものかと「太陽光発電でも始めようかな」とか思っていた土曜日。その鬱屈とした気分を振り払い、雲間から日の光が差し込むような報せがふたつ届きました。ひとつは午後8時頃に羽生結弦official_staff 公式アカウント(本物)から届いた「翌29日20時に新しい動画を公開する」との報せ。公開時刻のキッチリ24時間前に公式ツイッター(本物)で告知を行ない、20時を示す絵文字をキッチリと使用した、満を持して送り出したであろう報せでした。

コミュニティ向けではなく全体向けの動画ということは新プログラムの演技披露だったりするのだろうか。12台のGoProを駆使した映像を自らによる編集作業で仕上げてくれたのだろうか。ショーの準備で忙しいだろうに、SNSを通じてファンとつながってくれているその心意気にありがたみを噛み締めました。心のなかでは「今夜8時になれば 動画が家にやってくる」という歌も流れ始めました。よーし、明日はそれを見ることを楽しみに多忙を乗り切ろう、そう思いました。

↓YouTubeから通知があるからアップすればわかるだろ…ではなく、予告アリという優しさに感謝!

20時までに絶対に予定を済ませるという意欲!

話題に出遅れずに済むという安心感!

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まぁ、これはどの界隈にもある嬉しいお報せという話なのですが、感動したのはその後に飛んできた第二のお報せでした。第一のお報せから2時間49分後、投稿時刻にめちゃめちゃこだわりがあるタイプのアカウントとしては異例の「22時49分」という「書き終えてすぐ」みたいな時刻のツイートには、先ほどのお報せにあった動画の公開ができなくなったというお詫びが記されていたのです。

「お、おぅ…」「まぁ投稿するもしないも主次第だし…」「ナイならナイでそんなもんかと思うだけだが…」と思わぬお詫びに驚きつつ、そのお詫びの丁寧さと真摯さに僕はちょっと感動を覚えました。投稿できない、できなくなった、それを伝えるだけでも十分に丁寧であるのに、投稿できない理由が「音楽の許諾申請ができてると思っていたら、うまくいっておらず」であることをつまびらかにするというこの真摯さたるや。

「諸事情により」でいいんです。それで十分なのです。投稿するもしないも主次第なのですから、コチラとしては「投稿するんだなー」「やっぱり投稿しないんだなー」と思うだけです。ただ、考えたのでしょうね。楽しみにしてくれている人への影響であったり(※20時前帰宅で予定を調整したとか)、つまびらかにしないことで生まれる心配や不安であったり(※Premiereクラッシュしましたか?とか)を。

それでも予定を変更せざるを得ない理由があって、それをつまびらかにすることがお詫びの気持ちの根幹であるという誠実な姿勢こそが、諸事情とボカすのではなく「音楽の許諾申請ができてると思っていたら、うまくいっておらず」と自分たち側の手違いを表明した所以なわけです。「音楽を大切にする」という羽生氏の心持ちを知る人たちにとっては、なるほどそれは致し方ないとスッキリするお報せでしたし、ちょっと嬉しくなる気持ちさえありました。

YouTube側での告知と合わせると、誰かスタッフさんに許諾申請を手配してもらっていたけれど、連絡ミスなのか、そもそもの手配ミスなのか、申請時の書類作成ミスなのか、申請しただけで許諾はまだ出ていなかった系のミスなのかが起きたのでしょう。本人にとっても寝耳に水な状況だったのかなと思いますが、ミスの所在をあまりハッキリさせることはなく、プロジェクト全体を統括する者として「すべては自分の責任」と背負っていく潔さは、「きっとこうだろう」「こうあってほしい」と思う人物像そのままでした。

そもそもお詫びをするなら、すでに休眠設定である「基本的にはスタッフさんによる運営となります」を活用するほうが言いやすかっただろうと思います。「スタッフよりお報せ」から始まってビジネスライクにお詫び告知を入れるほうがちょっと気楽じゃないですか。一歩引いた感じで。その設定、今使わずにいつ使うのだとさえ思います。しかし、「できてると思っていたら」などの柔らかい言葉遣いや、泣き顔の絵文字など本人がダダ漏れてくるこのお詫びはどうでしょう。その誠実さ、慌てふためきぶり、コチラとしては「逆にラッキー」と言いたいくらい。

その投稿がタイムラインにライブタイムで流れてきたときには、「これがSNSなンだわ!」と熱くなりました。今、まさに、推しが悶えながらお詫びをしている場面に出くわしたぞと。ライブタイムお詫びだぞと。この満天の星空の下のどこかで、推しが枕に顔をうずめながら床をのたうちまわって「やってもーたー!」と転がっていると思ったら、記念に一言いわずにはおれんですよね。基本的にはあんまりリプつけたり引用したりしないようにしているのですが(※通知飛ぶとウザイかも的な不安)、ハイタッチみたいな気持ちで引用ツイートもしてしまいました。「お詫び受け取ったよ!」という気持ちを込めて。

↓数千件もの引用ツイートがついて、ちょっとした祭りのようです!

「こんなに丁寧なお詫び初めて見た!」
「何て真摯な制作姿勢!」
「感動した!好きです!」
「今こそ羽生氏を励まさなくては!」
「推しが床でのたうつのを止めるのだ!」
「私が一番上手に推しを励ませる!」
「いーや、私だ!」
「いーや、僕だ!」
「私もやる!」
「私もやる!」
「私もやる!」
「何か推しを励ますの楽しい!」
「熱い激励の祭りで楽しい!」
「演技のことはアレコレ言えないが!」
「この手のやらかしは我々の領分!」
「我らのほうが100万回やってる!」
「我らはその程度のことで傷つかないし」
「のたうたない自信がある」
「むしろ我々としてはこれはセーフ扱い」
「公開しちゃってから発覚するのはミスだが」
「公開前に止めた場合はセーフ」
「あっぶねー、はセーフ扱い」
「ヒヤリハット、はセーフ扱い」
「むしろ救世主気分になる感じのヤツ」
「私が気づいて止めました、と胸張るヤツ」
「何の問題もないし怒られる筋合いもない」
「むしろ褒められたいくらいの気持ちで」
「粛々と予定を変更して」
「平然としておればよい状況」
「スケート風に言えば、こらえた」
「一瞬ヤバッと思ったけど、こらえた」
「こらえたは出来栄えでの微調整であり」
「トータルで加点が取れる案件」
「ナイスこらえと言っていい」
「あー、この祭り楽しいわ」
「動画がさらに楽しみになった」
「公開を一層楽しみにしています!」
「お詫びLIVEありがとうございました!」

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これが「信頼できる」ということなんだろうと思います。この誠実さの上にすべてがあるからこそ、すべてが清々しいのだろうと思います。とても心地よく、元気が出る体験でした。いいお詫びLIVEでした。日曜日の予定は少し空きましたが、デートの待ち合わせに遅刻してしまった彼氏が泣き顔のお詫びLINEを送信しながら全力で走ってくる姿を想像して、動画の到着を待とうと思います。ただ待つだけでなくコチラも両手を広げて抱きしめる気持ちになれて、いい告知だったなと思います。ちなみに僕は、先に待ち合わせ場所に待機されているよりも、少し遅れてくるくらいの相手のほうが好きなので安心してくださいね!(※自分が遅れがちなので)

↓コチラのチケットについても吉報をお待ちしています!


「会場の利用申請を3日間じゃなくて30日間しちゃってて…」みたいなミスはないですかね!

30日間あれば行ける気がするんですがね!


「推しのミスはコチラの母性の見せ所」なので、むしろありがとうございます!