イブラヒモビッチに強烈なカウンターを浴びせたアグエロ氏 photo/Getty Images

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FIFAワールドカップ・カタール大会で36年ぶりの優勝を果たしたものの、表彰式でのGKエミリアーノ・マルティアスの振る舞いがやや物議も醸したアルゼンチン代表。あれから1ヵ月以上が経った今もこの話は続いており、ミランのFWズラタン・イブラヒモビッチの批判に元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ氏が反論している。
 
カタール大会の最優秀GKに選ばれ、表彰式ではトロフィーを受け取ったE・マルティネス。しかし。彼はそのトロフィーを股間にあてがっておどけてみせるといったパフォーマンスを披露しており、非難の声が集まっていた。
 
イブラヒモビッチも先日公開された仏『France Inter』のインタビューで、この時のアルゼンチン代表について言及しており、「ひどい振る舞いだった」「一度は優勝できたが、二度目はない。そのようなことをしていれば勝てないからだ」と辛辣な意見を述べていた。
 
これに反応したのが2021年末に現役を引退したアグエロ氏だ。アルゼンチン代表史上屈指のストライカーとして名を馳せた彼は、現地で同国のワールドカップ制覇を見届けており、優勝後にはピッチの上で選手たちと共にその喜びを分かち合っていた。英『Daily Mail』によれば、アグエロ氏はイブラヒモビッチの発言を踏まえ、このようなコメントを残している。
 
「彼らの振る舞いが悪いと言うのなら、君はハイレベルなプロフェッショナルとしてそれを言うべきだ」
 
「君も僕もハイレベルなプレイを見せていた。でも、君がプレイ中に悪い振る舞いを見せていたことも忘れてはいけない」
 
「彼らが悪い振る舞いをしたと話すには、君が一番ふさわしくない人物だと僕は思う。この件に関しては君が間違っているような気がする」
 
「フェアじゃないとだけ言っておこう。彼が言っていることは不公平だ。もし君がとても(素行の)良いプレイヤーだと言うのなら、議論する必要はない」
 
今でこそ頼れるリーダー、頼れるベテランとしてミランの精神的支柱となっている41歳のイブラヒモビッチだが、かつては悪童として各方面から恐れられていた。そんな彼だからこそ、マイナスにしかなりえないアルゼンチン代表選手の振る舞いが気になったのかもしれないが、アグエロ氏の言い分もごもっとも。もしイブラヒモビッチがアグエロ氏の発言に反応するのであれば、それこそ大人な対応に期待したい。