アメリカのシカゴにあるフィールド自然史博物館に所蔵されていた「青銅器時代の剣のレプリカ」が、分析の結果なんと約3000年前の本物だったことが判明しました。この剣は1930年代に博物館がハンガリーから入手して以降、1世紀近くにわたり「レプリカ」としてラベル付けされていたそうです。

Authentic 3,000-Year-Old Bronze Age sword put on display at Field Museum | Field Museum

https://www.fieldmuseum.org/about/press/authentic-3000-year-old-bronze-age-sword-put-display-field-museum

'Replica' sword is really 3,000 years old and may have been used in battle | Live Science

https://www.livescience.com/bronze-age-sword-authentic-artifact

Sword Mistaken For Replica Is Actually An Ancient 3,000-Year-Old Weapon : ScienceAlert

https://www.sciencealert.com/sword-mistaken-for-replica-is-actually-an-ancient-3000-year-old-weapon

Thought-to-be replica sword from ‘Bronze Era’ turns out to be real at the Field Museum - YouTube

今回、実は本物だったことが発覚して話題となった剣が以下。長さは約91cmほどです。

ハンガリーのドナウ川から引き抜かれた後、1930年代にハンガリー国立博物館からフィールド自然史博物館の手に渡ったとのこと。ところが、何らかの事務手続きのミスによって「レプリカ」とラベル付けされてしまったようで、ほぼ1世紀にわたり中世以降に作られたものだと考えられていました。

2022年の夏、フィールド自然史博物館は2023年3月に開催される「First Kings of Europe(ヨーロッパ最初の王)」という特別展に向け、博物館外の考古学者らと協力して所蔵品のキュレーションを行いました。その際に協力したハンガリーの考古学者がこの「レプリカの剣」を20秒ほど見て、「これはレプリカではない」と断言したそうです。

フィールド自然史博物館の学芸員であるウィリアム・パーキンソン氏らはまだ半信半疑だったものの、蛍光X線分析装置を使って剣を分析にかけました。すると、剣に含まれる青銅・銅・スズなどの化学的組成が、ヨーロッパで発見された他の青銅器時代の剣とほぼ一致し、この剣が本物だったことが判明したとのことです。

剣は特別展「ヨーロッパ最初の王」をアピールするため、博物館のメインホールに置かれることとなりました。

青銅器時代の戦士は、すでに亡くなった愛する人への思いを込めたり、戦いを記念したりする目的で剣やよろいを水に投げ込む伝統があったそうで、たびたび遺物が水中から発見されることがあるとのこと。博物館員らは、今回の剣も紀元前1080〜900年頃に儀式的な目的でドナウ川に投げ込まれたと考えています。

博物館のキュレーターであるウィリアム・パーキンソン氏は、「通常であれば、この話は逆になります。つまり、私たちが本物だと思っていたものが実は偽物だと判明するという形です」と述べており、レプリカだと思われていたものが本物だったと発覚して驚かされたとのことです。