INDIANAPOLIS MOTOR SPEEDWAY, UNITED STATES OF AMERICA - AUGUST 23: Winner #30: Takuma Sato, Rahal Letterman Lanigan Racing Honda during the Indy 500 at Indianapolis Motor Speedway on Sunday August 23, 2020 in Indianapolis, United States of America. (Photo by Michael L. Levitt / LAT Images)

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佐藤琢磨(ホンダ提供)

 米インディ500で2勝をしている佐藤琢磨が、今季もインディカーシリーズに参戦することが決まった。所属はホンダ系の名門チーム「チップガナシレーシング」だが、出場するのは全17戦のうちインディ500を含むオーバルコースの5戦だけ。

 2010年のシリーズデビュー以来、13シーズンにわたってフル参戦してきたが、昨年12月に行われたホンダのモータースポーツ活動計画発表会ではラインアップに入りながらも所属チームは未定だったため、去就が注目を集めていた。

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「2023年にチップガナシレーシングに加入できることに、言葉では表せないほどの期待と感激を抱いています。このチームはもう何十年にもわたってシリーズのトップに位置しているチームであり、言うまでもないことですが競争力の高さは圧倒的です」と琢磨はコメントした。

 今年1月28日で46歳の誕生日を迎える。30代で引退するのがほとんどのF1と比べると選手寿命が長いカテゴリーでもある。特にオーバルコースは強いブレーキングを必要とせず常にハイスピードのマシンを操る。微妙な路面状況や気象条件でマシンのバランスが狂うため、経験を重ねて「引き出し」を多く持っているベテランの方が速いマシンに仕上げることができるとされており、40代になっても十分にトップ争いをする。

2020年のインディ500で優勝した時の佐藤琢磨(ホンダ提供)

 今季も琢磨よりも年上のドライバーが参戦する予定。インディ500で4勝のエリオ・カストロネベス(ブラジル)は御年47歳でメイヤーシャンクレーシングにてフル参戦する。インディ500で1勝のトニー・カナーン(ブラジル)はインディ500だけのエントリーだが、48歳を数える。このほかにも40歳以上のドライバーとしてスコット・ディクソン(42)、エド・カーペンター(41)らがいる。

 琢磨は2017年、20年とインディ500で優勝。現地でリスペクトされているからこそ名門チームからオファーがあったといえる。ただし、フル参戦ではなく、5戦の限定出場になったことについては、昨季所属した中堅チームのデイルコインレーシングで決勝最上位5位、シリーズランキング19位と振るわなかったことが影響しているとみられている。

 インディカーシリーズは年間で争う選手権ではあるが、メインはインディ500で、この1戦に勝ったドライバーは、シリーズチャンピオンよりも名声を誇れるとの見方もある。オーバル限定ながら名門チームとタッグを組むことにした琢磨の選択肢が大当たりとなるかもしれない。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

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