XFN-ASIAによると、米証券大手のベア・スターンズは22日、米半導体大手AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)が、同社の収益源として、デュアルコア・プロセッサーに急速に傾いており、年後半の平均販売価格(ASP)は改善すると指摘し、同社の投資判断を引き上げた。これを受けて、同日のニューヨーク証券取引所のAMDの株価は前日比1.48ドル(6.32%)高の24.88ドルに上伸した。

  ベア・スターンズのアナリスト、グリンダー・カルラ氏は、顧客向けレポートの中で、「AMDは、低採算事業での競争により慎重な姿勢を示しているうえ、デュアルコア・プロセッサーへの急速なシフトで恩恵を受けるとみられており、7−9月、10−12月期の想定平均販売価格を引き上げる」とし、AMDの投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を29ドルに設定した。

  また、カルラ氏は、AMDの7−9月期と06年通期の1株当たりの利益見通しも引き上げ、それぞれ0.30ドル、1.65ドルとした。従来予想は、それぞれ0.28ドル、1.60ドルだった。市場予想は、7−9月期が0.22ドル、通期が1.32ドルとなっている。【了】

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