Amazonが同社が提供する電子書籍サービス「Kindle Unlimited」を通じて購入した電子書籍に対していくつかの変更を加えたことを発表し、Kindle Unlimitedの電子書籍をUSB経由でダウンロードすることができなくなっています。

Amazon is no longer allowing downloading Kindle Unlimited titles via USB - Good e-Reader

https://goodereader.com/blog/kindle/amazon-is-no-longer-allowing-downloading-kindle-unlimited-titles-via-usb



これまで、Kindle Unlimitedの電子書籍はAmazonのメニュー内に存在する「コンテンツと端末の管理」からUSB経由でダウンロードすることが可能でしたが、今回の変更によってこの機能が削除されていることを電子書籍関連メディアのGood e-Readerが報じています。

記事作成時点で電子書籍をダウンロードしたい場合、KindleのようなWi-Fi対応のKindle電子書籍端末や、Kindleアプリを介してワイヤレスで転送する必要があります。



Amazonから直接個別に購入した書籍をダウンロードしてデジタル著作権管理(DRM)を解除し、書籍のデータをコピーすることでデータの保存を行うことは可能ですが、「書籍をサブスクリプションの期間内でレンタルしている」という扱いのKindle Unlimitedでは電子書籍をダウンロードしてDRMを解除することはできません。

Good e-Readerのソヴァン・マンダル氏は、「多くのユーザーは、USB経由での電子書籍ダウンロード機能の削除が近い将来、USBダウンロードのオプション全体を完全に削除することにつながると考えています」と述べており、また、「ユーザーが購入したKindleの電子書籍からDRMを解除することを防ぐ一環の措置と見ることができます」と推測しています。

すでにAmazonはWindows向けKindleアプリやMac向けKindleアプリにおいて、DRMの解除が比較的簡単な古いファイル形式でのダウンロード機能を削除しているとのこと。マンダル氏は「多くの人々が、将来的にはDRMがまったく解除できなくなるのではないかと考えるようになったのも不思議ではありません」と述べています。



さらにマンダル氏は「AmazonがすべてのKindle電子書籍をKFXファイル形式に移行させた場合、DRMを解除できなくなる可能性があるため、AZWファイル形式を採用している間にすべてのKindleタイトルのバックアップを自身のPCまたは互換性のあるストレージに保存することをお勧めします」と推奨しています。