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 米フロリダ州のケネディ宇宙センターから11月、無人ロケットアルテミス1の打ち上げが成功した。さらにNASA宇宙発射システム(SLS)とオリオンカプセルの成功が証明されたことで、NASAの「今後3年以内に人類を月に着陸させる」という計画は順調に進んでいるようだ。

 このままいけば最終的には月に「恒久的な有人基地」を設立し、国際宇宙ステーションと同じように人間がそこで生活し、働くことができるという。

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 事実、NASAのオリオン計画責任者であるハワード・フー氏によると、人類の月への移住は早ければ2030年頃に実現する可能性があるとのことだ。

 「アルテミス1は、アメリカだけでなく世界にとって、長期的な深宇宙探査への第一歩です」と、彼はBBCのインタビューで語っている。

 「我々は持続可能なプログラムに向けて取り組んでいます。我々を再び月に着陸させる人々を運ぶ乗り物を開発し、月面に人を送り込むことを計画しています。送り込まれた研究者らは月面に住み、様々な研究を行うことになるでしょう」

 「地球の軌道を少し超えた月面で学ぶことは、次に我々が火星へ行く大きな一歩を踏み出すためにも重要なことなのです。アルテミスミッションは、深宇宙環境での運用方法を学ぶことができる持続可能なプラットフォームと輸送システムを可能にするのです」

 現在の段階では、人類を月に着陸させるアルテミス3は、2025年に打ち上げられる予定とのこと。人類が月に移り住むSFの世界のような現実がすぐそこまで来ているのかもしれない。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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Humans will be living on the Moon by 2030, says NASA's Orion chief(unexplained-mysteries.com)より
https://www.unexplained-mysteries.com/news/362132/humans-will-be-living-on-the-moon-by-2030-says-nasas-orion-chief