「ハムスターが火葬直前に生き返りました」仰天のヒヤリハットを経験したペット霊園スタッフに話を聞いた

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イラストACより

ハムスターが火葬直前に生き返った、というエピソードがTwitterに投稿され反響を呼んでいる。

投稿したのは、漫画家であり、ペット霊園スタッフでもある高橋レモン(@lemon_tak)さん。ペット霊園にご遺体として持ち込まれたハムスターについて、わずかに血色があることを確認した高橋さんが手で温めたところ、息を吹き返したという。

寒い部屋の中で脱走したまま冬眠状態に入ってしまったところを、飼い主さんが亡くなっていると勘違いしたのだ。

お葬式してお線香あげて 「まるで眠っているような安らかなお顔ですね」なんて言っていたのに 本当に寝ていただけ…! 冬眠する生き物は生死確認、要注意です!!

実際に冬眠状態に陥ったハムスターが息を吹き返すことはよくあるみたいで、投稿に対して類似の体験談が複数寄せられている。

「ハムスターが火葬直前に生き返りました」ペット霊園漫画家の報告にヒヤリ 冬眠する生き物の生死確認は要注意という話

当時の状況について、高橋レモンさんに詳しく話を伺った。

生き返ったのは今回が初めてです

今回の一件のように、異変を感じて確かめることはよくあることなのでしょうか?

 何千体もお見送りしてきましたが、生き返ったのは今回が初めてです。

生死確認は、本来はペット霊園ですべきことではないのでしていません。

ハムスターが目覚めたあと、どのような対応をされましたか?

まずは暖かいタオルに包んで箱に入れ、ご帰宅されていたご家族へ連絡しました。

すぐにご家族みんなでお迎えにいらっしゃって、とても驚いて喜んでいました。ハムスターが冬眠することを知らなかったそうです。

ペット霊園を利用する方に向けて「意外と知られていない注意点」を教えてください

人間用の火葬炉より焼却性能が低く、そもそも生体焼却用の設計のため、火葬できる副葬品が限られています。霊園によって規定は違いますが、うちでは基本的に、お花・お手紙・食べ物のみです。 首輪・ベッド・食器・洋服・おもちゃなどは火葬できません。

それらを燃やすと、有害物質で汚染された煙が出てしまったり、火葬炉が傷んだり、遺骨がきれいに火葬できなかったりします。ですのでどんなに思い入れがあるものでも、施設の職員の指示には必ず従って欲しいです。

思い出の品を一緒に火葬できなくても、その子にとって大切な思い出と飼い主さんの愛は、必ず天国まで持っていってくれます(^^)。

高橋さんは、ペット霊園で働く中での体験をもとにした漫画『ペット葬祭 ねこの虹』をコミック誌『ねこぱんち』(少年画報社)にて連載中だ。

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