「ハムスターが火葬直前に生き返りました」仰天のヒヤリハットを経験したペット霊園スタッフに話を聞いた
ハムスターが火葬直前に生き返った、というエピソードがTwitterに投稿され反響を呼んでいる。
そういえば、昨日合同葬に来たハムスターが火葬直前に生き返りました🐹脱走して寒い部屋に行き、冬眠状態になってしまったようです。お葬式してお線香あげて「まるで眠っているような安らかなお顔ですね」なんて言っていたのに本当に寝ていただけ…!冬眠する生き物は生死確認、要注意です!!
— 高橋レモン (@lemon_tak) 2022年12月12日
投稿したのは、漫画家であり、ペット霊園スタッフでもある高橋レモン(@lemon_tak)さん。ペット霊園にご遺体として持ち込まれたハムスターについて、わずかに血色があることを確認した高橋さんが手で温めたところ、息を吹き返したという。
寒い部屋の中で脱走したまま冬眠状態に入ってしまったところを、飼い主さんが亡くなっていると勘違いしたのだ。
お葬式してお線香あげて 「まるで眠っているような安らかなお顔ですね」なんて言っていたのに 本当に寝ていただけ…! 冬眠する生き物は生死確認、要注意です!!
実際に冬眠状態に陥ったハムスターが息を吹き返すことはよくあるみたいで、投稿に対して類似の体験談が複数寄せられている。
「ハムスターが火葬直前に生き返りました」ペット霊園漫画家の報告にヒヤリ 冬眠する生き物の生死確認は要注意という話
当時の状況について、高橋レモンさんに詳しく話を伺った。
生き返ったのは今回が初めてです
今回の一件のように、異変を感じて確かめることはよくあることなのでしょうか?
何千体もお見送りしてきましたが、生き返ったのは今回が初めてです。
生死確認は、本来はペット霊園ですべきことではないのでしていません。
@butainupengin 冬眠から目覚めず亡くなってしまうことが多いようなので、今回は飼い主様の思いが通じたのかもしれません😭✨ハムちゃんの手足がほんのり血色があり(普通のご遺体は真っ白になる)、おや?と思って手の平で包み込んで温めたら、眠そうに目をショボショボさせてお目覚めになりました!
— 高橋レモン (@lemon_tak) 2022年12月14日
ハムスターが目覚めたあと、どのような対応をされましたか?
まずは暖かいタオルに包んで箱に入れ、ご帰宅されていたご家族へ連絡しました。
すぐにご家族みんなでお迎えにいらっしゃって、とても驚いて喜んでいました。ハムスターが冬眠することを知らなかったそうです。
ペット霊園を利用する方に向けて「意外と知られていない注意点」を教えてください
人間用の火葬炉より焼却性能が低く、そもそも生体焼却用の設計のため、火葬できる副葬品が限られています。霊園によって規定は違いますが、うちでは基本的に、お花・お手紙・食べ物のみです。 首輪・ベッド・食器・洋服・おもちゃなどは火葬できません。
それらを燃やすと、有害物質で汚染された煙が出てしまったり、火葬炉が傷んだり、遺骨がきれいに火葬できなかったりします。ですのでどんなに思い入れがあるものでも、施設の職員の指示には必ず従って欲しいです。
思い出の品を一緒に火葬できなくても、その子にとって大切な思い出と飼い主さんの愛は、必ず天国まで持っていってくれます(^^)。
高橋さんは、ペット霊園で働く中での体験をもとにした漫画『ペット葬祭 ねこの虹』をコミック誌『ねこぱんち』(少年画報社)にて連載中だ。
ペット霊園に勤めながらペット霊園の漫画を描いています🐈愛されたペットたちが最後に見送られる場所ペット霊園でのお話です🌈健やかな時も 病める時も骨になっても愛してる。その覚悟がありますか?コンビニコミック「ねこぱんち」どうぞよろしくお願いします🥺♡ https://t.co/nbsYHmROW6
— 高橋レモン (@lemon_tak) 2022年12月14日
気になった方はこちらも読んでみては。
その他、大きな画像や関連リンクはこちら