「ウェンズデー」ワールドプレミアでのジェナ・オルテガ

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 ティム・バートンが監督・製作総指揮を務めたNetflixのドラマシリーズ「ウェンズデー」で主演を務めたジェナ・オルテガが、話題を呼んでいるダンスシーンを撮影していた際に、新型コロナウイルスに感染していたとNMEのインタビューで明かしている。

 「ウェンズデー」は、1991年公開の映画版などで知られる『アダムス・ファミリー』をベースに、お化け一家の長女ウェンズデーの活躍を描く推理ミステリー。普通の学校を追い出され、特殊な力を持つはみだし者のティーンが集まる寄宿学校ネヴァーモアに編入したウェンズデーが、一家にまつわる殺人事件に迫る。

 ジェナの語ったシーンは、第4話で学園のダンス会に出席したウェンズデーが、奇妙なダンスを踊る場面。ザ・クランプスの楽曲「Goo Goo Muck」に合わせて彼女が披露する、ジェナ自身が振り付けを考えたという個性あふれるダンスは、SNSなどを通じて本国でも話題を呼んでいる。

 NMEのインタビューによると、このシーンの撮影中、ジェナは新型コロナウイルスに感染していたという。「あまり病気にかかったことがないし、かかっても悪くなるような事はないんだけど、目が覚めたら体が痛くて。車に衝突したような、ゴブリンが喉に放たれたような、食道の壁を引っ掻かれているような感覚だった。陽性反応が出るまで、撮影の合間に薬をもらっていたの」

 ドラマを制作したMGMは、この件に対する同サイトの問い合わせに「厳格なCOVIDプロトコルを遵守し、陽性反応が確認された時点で、制作側はジェナをセットから外しました」と返答したという。

 この話題をめぐっては、若手女優にすぎないジェナではなく、陽性反応が出る前とはいえ、体調不良を把握しながら彼女を休ませずに撮影に参加させたことに対して、制作側のMGMを批判する意見がTwitterなどであがっている。

 回復後、ジェナはこのシーンをやり直したいと申し出たが、制作スケジュールの関係からかなわなかったといい「たぶん、もう少しうまくやれたと思う」と語っている。(西村重人)