静岡県裾野市の私立保育園で保育士3人が園児に対して、暴言や体罰を繰り返していたことがわかりました。保育士は1歳児に対して、頭を叩く、倉庫に閉じ込める、ズボンを無理やり脱がすといった行為をしていました。

園児への暴言や体罰が行われていたのは、裾野市の私立「さくら保育園」。2022年6月ごろから、30代から40代の保育士3人により、常習的に行われていたとみられます。

3人の保育士は受け持ちの1歳児に対して、

▼頭を叩いたり、宙づりにする

▼おもちゃなどを入れる倉庫に閉じ込める

▼ズボンを無理やり脱がすなどの虐待行為をしていました。

また、日常的に容姿をからかうような発言があったことや暴言を繰り返していた事も確認されています。

2022年8月、園長が報告を受け、調査したところ発覚。保育士は「申し訳なかった」と大筋で行為を認めていて、3人を担任から外し、1人はすでに退職、残りの2人も今後、退職予定だということです。

29日、園に子どもを迎えにきた保護者は―

<保護者>

「とにかくびっくりでした。そんなこと、うわさも聞いたことなかった。けさ、ニュースになってメールが来て初めてこんなことがあったと知った。早く知りたかった。ニュースになって初めて聞くのではなく、早く知りたかった」

さくら保育園の関係者は29日午後、裾野市長に対して、現状を報告したということです。

<さくら保育園 櫻井利彦園長>

「子どもたち、ご家族の皆様に大変申し訳なく思っております。今後、二度とこのようなことが起こらないように徹底してやっていきたいと思います」

園は、29日午後7時から裾野市内で保護者説明会を開く予定です。

保育士3人が1歳園児に暴言や体罰を繰り返していた保育園=静岡・裾野市