不倫相手と昼間からホテル通いを続けていた夫… 「30代妻を襲った悲劇の始まり」【前編】

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20代で結婚してから、バリキャリ妻として仕事を頑張ってきた恵美さん(仮名)。しかし、結婚10年目で夫の浮気が発覚し、予想もしなかった波乱の日々を過ごすことに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代妻に突如降りかかった悲劇をご紹介します。

夫婦ともにキャリアを重ねて高収入パワーカップルに

恵美さんは、25歳のときに1歳年上の夫と結婚しました。もともとは社内恋愛から始まり、結婚と同時に恵美さんが別の会社に転職。お互い仕事に精を出し、順調にキャリアを重ねてきました。また、夫婦ともにマネージャー職についていたので、世帯年収も満足できるレベルに達していたそうです。

「子どもはいませんでしたが、仕事も家庭もすべてうまくいっている自覚がありました。私は“30代後半で妊娠したいな”程度には考えていたものの、キャリアを優先させたかったので、結婚後10年間、ずっと積極的な子作りはしてこなかったんですよね。夫婦ともに忙しくしていたので、平日はほとんど一緒に過ごす時間がなく、夕食もそれぞれが別で食べるような生活。でもその分、休日は二人で過ごす時間を作ろうと意識していました。時々は近場に旅行に行くなど、夫婦で一緒に過ごすことを大事にしてきたつもりです」

そんな恵美さんが、夫の様子に明らかな異変を感じたのは1年ほど前のことだったそう。帰宅した夫から、嗅いだことのない香水の香りがして「もしかしてほかに女性がいるのかなと思った」と振り返ります。

「だけど、そのときは“うちの夫に限って浮気はないだろう”と思って、本人を問い詰めることはしませんでした。今思えば、あのときにきちんと追求していれば、最悪な展開は避けられたかもしれません…」

結婚10年目にして夫の浮気が発覚…

そんな矢先、恵美さんの以前の勤務先であり、夫が現在も勤めている会社の元同僚から、「旦那さん、会社の後輩と浮気しているっぽいよ?」というLINEが届きます。連絡をくれたのが噂話を好むような人ではなかったことから、「これはマズイかも」と感じ、すぐに探偵に依頼したそうです。すると…。

「元同僚の言う通り、夫は会社の後輩女性と親密な仲でした。もう長く付き合っているかのような雰囲気で、デートを重ねているのがわかったのです。しかも、昼間からホテル通い。リモートワークの日も私には出社だと嘘をつき、日中ずっと浮気相手とホテルに入り浸っていたのです」

探偵から受け取った浮気の証拠をもとに、恵美さんは行動に移すことを決意。「このまま見過ごすわけにはいかない」と判断し、相手にも慰謝料を請求すると決めたのです。

「私たち夫婦は安泰」と思えるくらいに夫婦仲が良好でも、密かに妻を裏切っている夫は存在するようです。恵美さん夫妻の場合は、お互いに仕事を最優先させた結果、気づかないうちに夫婦間にすきま風が吹いていたのかもしれません。しかし、だからといって相手を裏切って良い理由にはなりません。

©Tomwang112/recep-bg/gettyimages

文・並木まき