家の入り口である玄関がきれいだと、とても印象がいいですよね。また、年齢を重ねるとすっきりさせておくと過ごしやすいメリットも。今回は、50代からの玄関をすっきり使いやすい空間にするためのコツ5つをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

50代からの、すっきり玄関をつくるコツ

玄関はなるべくごちゃつかずにすっきりとさせたいものですが、住む年数が長くなればなるほど、余計なものを置いたり、靴があふれてしまいしがちです。今回は、快適な玄関をつくるためのコツをまとめてみました。

 

●快適な玄関づくりで最初に撤去すべきもの〜筆子さん

50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせたという、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、玄関で最初に撤去すべきものを教えてもらいました。

まずは、玄関になくてもいいものは全撤去しましょう。

玄関になくてもいいものを、すべて取り払ってください。

玄関がごちゃごちゃするのは、ものが多すぎるからです。玄関はスペースが広くないので、余分なものは極力置かないほうがいいのです。玄関に置かないと生活できない、または、著しく生活に支障が出る、そんなものだけを厳選して置きましょう。

これをするだけでかなりすっきりし、今後、散らかりにくくなりますよ。

以下のものは、玄関に置く必要はありません。

・めったに履かない靴
・めったに使わない傘
・使わない靴磨きグッズ(サンプルでもらった靴磨き用のマジッククロスなどがまざっていませんか?)
・なんとなく置いてあるスポーツ用品
・置き場所に困ってゲタ箱に入れてあるガーデニンググッズ
・ほかの部屋にあるべきもの

ほかの部屋にあるべきものは、すべて戻します。
さらに靴や傘は、よく使うものだけを玄関に置き、ほかは処分してください。使わないものは捨てたほうがいいのですが、予備にもっておきたいなら、玄関ではなく、寝室のクローゼットなどにしまっておけばいいでしょう。

また、もっている傘や靴をすべて玄関につめ込む必要はありません。

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50代から「すっきり玄関」をつくるコツ4つ。最初に撤去すべきもの

 

●片づけるときは、まず靴箱の中身を全出し!〜小林志保さん

自身もアラフィフ世代で整理収納アドバイザーの小林志保さんには、靴箱をすっきりさせる方法を教えてもらいました。

外から帰ってきたときに脱いだ靴を靴箱へ入れることができれば、常になにもない状態の理想の玄関になるはず。だけど実際には、自分はできても家族ができないという場合も。そんなときは、せめて出しっぱなしにする靴は1人1足までとします。

それ以上の数をしまうことができない場合は、靴箱に入るスペースがなかったり、しまうのが面倒、などの理由が見えてきます。

・靴の量が多すぎる
・靴箱が「出しやすく戻しやすい」仕組みになっていない

どちらかに当てはまるようであれば、ぜひ靴箱の中を見直し、仕組みを変えることをおすすめします。

具体的な片づけ方法は、まず片づけの基本でもある「全部出す」ことから始めます。全部出すことで、靴の状態もわかりますし、靴の取捨選択や収納の改善もしやすくなります。

靴箱の中や下の隙間などにあるものをすべて出し、ひとつひとつの靴と対話するようにチェックしてみてください。購入したときや、その靴を履いて出かけたときのシチュエーションが思い出せなければ、手放しどきの合図かもしれませんよ。

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50代からのすっきり玄関のつくり方。まずは靴箱の中身の“全出し”を

 

●処分すべき靴の基準5つ〜原田さよさん

思いきって靴を処分したというブロガーの原田さよさんには、処分するポイントについて教えてもらいました。

「脚は2本しかないのに、そんなにたくさんの靴がいる?」

結婚前に友達にこう言われ、笑いあったことがあります。今も忘れられない、いい思い出です。

みなさんはいかがでしょうか。冠婚葬祭用の靴は別としても、何年も履いていないにも関わらず靴箱にいれたままという靴がありませんか。

 

私が靴を処分する際に設けた基準はこちらの5つです。

・きれいに見えても、劣化していた靴

・年齢を重ねて足の形がかわり、サイズが合わなくなっていた靴

・ヒールが高くて歩きにくく、危ないと感じるようになった靴

・ヒールが低くてもインソールが平らすぎ、かえって足が疲れるように感じた靴

・修理に出せば履けるが、そうまでして履きたいとは思えなかった靴

 

年齢を重ねるにつれ“履かない靴まで手入れする”のが億劫になり放置していたため、きれいに見えても、履いてみたら革に亀裂が入った靴がありました。

また、履いてみると窮屈で痛い靴もありました。足の形が変わっていたため履けなかったのです。かろうじてその場では履けても、歩いてどこかへ出かけるのは難しいとわかりました。

フラットなパンプスも好きでしたが、50代になってからは履かないようになりました。少し歩いただけで、足の裏が痛くなるからです。どうやらヒールが低すぎても、自分の足には合わなくなっていたようです。

こうして、私なりにこだわりのあった多くの靴のほとんどは、処分するしかないとわかりました。

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50代からの下駄箱の片づけ。思いきって処分するべき靴の共通点5つ

●常識にとらわれない靴箱の収納アレンジ術〜田川瑞枝さん

50代のライフオーガナイザー・田川瑞枝さんは「靴箱=靴を入れる」という常識を捨て、アルバムや季節の雑貨類を収納するなど、使い方を見直すことにしたそう。驚きのアイデアとは?

家族4人で生活していたときには、めいっぱい靴を収納していた靴箱ですが、ふたり暮らしになると、スカスカに。そこで、使っていない棚を有効活用するために、靴箱の使用目的を変えてみることにしました。

まず収納したのは、季節の雑貨。玄関にあるニッチに、季節ごとに雑貨を飾り変えているので、シーズンオフの雑貨を収納しました。可動棚と取りはずせない固定棚があるので、入れるものの高さを考えて、棚の位置を調整。細身のクリスマスツリーもピッタリ収まりました。

さらに、思い出の品の収納場所として活用することに。子どもたちのアルバム収納です。いつでも取り出して眺められるように、もっとラクに収納できたらと思っていたので、ここに置くことにしました。

アルバムの重量を受け止められるように、固定棚の段を使用。高さ的にもちょうどよく、かがんだり、踏み台に上がったりせずに手が届きます。子どもたちが帰省したときにもすぐに取り出せるので、懐かしい写真を眺めて盛り上がるといった楽しい時間も生まれました。

ゲタ箱は靴入れ、という固定概念をとり払ったら、玄関に便利な収納ができました。

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ゲタ箱にアルバムや季節の雑貨も。子が独立した、50代の収納アレンジ術

 

●忘れものをなくす、視界アピール収納〜瀧本真奈美さん

整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんには、日々の暮らしをラクにする「疲れない収納術」について教えてもらいました。

50代に入ってから、忘れっぽくなってきたり、考えが散漫して集中力が続かなかったりするようになりました。車に乗り込んだときも「マスクを忘れた」「傘を忘れた」と、取りに戻ることが多くなったので、少し前から取り入れたのが、玄関ドアにマグネットではりつけて収納する方法です。

マスクは下から取り出せるタイプのボックスに入れ、傘はフックをドアにはりつけています。自然と目に飛び込むので無意識に身体が動き、忘れてしまうことが減りました。

いろんなことへの意欲が低下し、億劫に感じ、がんばりきれないことも多い、50代のゆらぎ期。言葉だけを並べるととてもネガティブな要素になりますが、自分の体が発している自分自身へのサインでもあります。

「今はがんばれないんだ!」と素直に体が発しているサインを、聞き取れるのもまた自分。そのため、長く付き合っていく体にも心にも優しい収納を目指しています。

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50代からの収納は「疲れない」が重要。自分がラクになるアイデア5つ