【日本代表レポート】長友佑都が語る「今こそベテラン選手のいる意義が問われる」理由

劇的な勝利を収めたドイツ戦から一夜明けた24日、長友佑都が取材に応じ、コスタリカ戦に向けて自分が果たすべき役割について語った。
ドイツに勝利したものの、日本のグループリーグ突破はまだ決まっていない。日本がグループリーグ第2戦でコスタリカに勝っても、ドイツがスペインを破れば大混戦になる。
1996年アトランタ五輪で、日本は初戦のブラジルに勝利したがナイジェリアに敗れ、ハンガリーに勝った。グループリーグ最終戦を終えた時点でブラジル、ナイジェリアと2勝1敗で並び、得失点差で敗れて決勝トーナメントに進出できなかった。
長友は「昨日はみんな喜びに包まれたんですけど、今日朝食でみんなに会うともう引き締まった顔で次に向かって進んでいました」と言う。
得失点差を考えるとコスタリカ戦は多くの得点を狙いたいところだ。だが「大量得点はあまり狙いすぎると、逆に裏を突かれて足元をすくわれる可能性がある。まず足元を見て勝ち点3をしっかりと取りにいく戦いをしたいし、みんなそういう意識」だと気を引き締めた。
その上で重要なのはベテランたちだと語る。
「やっぱりベテランの選手たちの振る舞いが非常に大事になってくる。勝った後の、非常にいいチーム状態の後に足元をすくわれた経験のある僕たちがいる意義が問われている。自分自身をまず心から引き締めることがしっかりとできれば、自然と後輩たちに伝わる振る舞いができる」
ドイツ戦後は大声で喜ぶ姿が見られた長友だが、今日からはまたチームを引き締める厳しい声が聞こえそうだ。
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】