【日本代表レポート】久保建英が自身を「持っている」という理由

22日、日本代表の久保建英が取材に応じ、自分の立ち位置について語った。
久保はドーハ入りしたあとやカナダ戦の後、報道陣を笑わせるなどリラックスした様子だったが、この日はピリピリムード。記者たちの質問に対しけんもほろろに対応するなど、試合前の緊張感を感じさせた。
それでも表情が明るいのは好調を維持しているからだろう。自身の調子について聞かれると「明日がピークになればそれで僕はいいと思います。今、この環境の中で自分にできることはすべてやってるつもりなので、それが内容と結果となって明日出てくれれば」と自信を見せた。
小学校のころから注目され、五輪にも出場し、傍目には順調にここまで来たように見える。
だが本人は「そんな順調じゃなかったと個人的には思ってます」という。また今回のワールドカップメンバー入りも「ギリギリで何とか滑り込んだっていう考えが自分の中にある」と振り返った。
その上で「逆に(自分は)『持ってるな』と。ワールドカップの開催時期だったりいろいろ、本当にいろいろ『持ってる』と思う」と続けた。
だが久保の「持っている」は傲った言葉ではない。
「そういったところ(運)でチャンスを与えられるかもしれないという立ち位置に自分がいることをしっかりともう1回かみしめて、チャンスがあれば自分には最大限のできるプレーをやりたいと思います」
そんな久保の力がドイツにどれくらい対抗できるか。いよいよワールドカップ初戦が迫ってきた。
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社】