日本代表

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19日、日本代表はワールドカップのドイツ戦に向けて非公開練習をスタートした。練習後、長友佑都が報道陣の質問に答えた。

ワールドカップまでの最後の練習試合であるカナダ戦を1-2で終えた今のチームの雰囲気を聞かれ、「敗戦したんですけど、それが逆に緊張感を高めて僕としてはいい雰囲気かと思います。いよいよワールドカップが来たという気がします」とポジティブな状態だと語った。

長友自身には4回目のワールドカップ、しかも4大会とも同じ背番号で臨む。日本の左サイドを支え続けた16年間支え続けたベテランは、今回の代表チームを「海外組も多いんで、普段から厳しい戦いをしているっていう部分もあって、比較的落ち着いてるかなと思います」という。

「僕が初めての(ワールドカップ)ときはもっと多分自分のことしか考えられなくて、そのぐらい余裕がなかったんですけど、彼らを初めてにしてはすごくチームのこと、自分のこともそうですけど、全体を俯瞰して見れる選手が多いという感じはしますね」

2018年ロシアワールドカップではベスト16で2-3の逆転負けを喫した。今回の日本代表はあの時よりも強いのだろうか。

そう聞かれた長友は目を大きく開いて一言ずつ噛みしめるように語った。

「僕は強くなってると思います。それを証明するためのこのワールドカップなので。4年間、あのことが頭で離れずに苦しんできたんで」

「ただワールドカップは、いくら戦術的なものや技術的なものを磨いたとしても、最終的にはやっぱ精神力なんですよ。その強い気持ちがないと今までやってきた戦術も技術も生きないというのは僕が3大会で学んできた部分です。今まで4年間積み上げてきたものを生かすためにも、その強い気持ちを持って、精神力を持って、臨みたいと思います」

そう言うと、長友は軽く会釈をしてミックスゾーンを去って行った。


【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社】