XFN-ASIAによると、米飲料最大手コカ・コーラは、インド工場で生産された飲料の安全性は国際的な基準に適合するレベルであると発表した。11日の同社の発表によると、「独立検査機関の分析で、EU(欧州連合)の基準に照合した結果、同国で製造・販売されている清涼飲料水に、検出できうる水準で殺虫剤が発見されなかった」とし、安全性が確認されたとしている。

  インドでは先週、コカ・コーラとペプシコ製の飲料に対し、インド国内の環境団体が、法的に準拠していないが同国の製品基準化局が定める安全指針に対して、最高で上限の24倍の残留農薬成分が検出されたとし、製品には許容量を越える農薬が混入している疑いがあると指摘、同国最高裁が6週間内の反証を両社に求めていた。この指摘以降、複数の州で、両社の製品の公共施設などでの販売を禁止する措置などが執られていたが、こうした影響で売上高が10%落ち込んだとの一部報道に対しては、コカ・コーラの広報担当者はコメントを避けた。 【了】