ヤクルト・長岡秀樹、広島・菊池涼介、中日・岡林勇希(左から)【写真:荒川祐史】

写真拡大

14日に発表のゴールデングラブ賞とどこが違う?

 守備の達人を表彰するタイトルに「ゴールデングラブ賞」がある。実際は記者投票で選ばれるこのタイトルを、データだけに基づき決定するとどうなるのだろうか。今季セ・リーグの場合をチェックしてみよう。14日に発表されるゴールデングラブ賞とどこが違ってくるだろうか。

 データは、セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのものを参照する。用いるのは、守備で平均的な選手と比べた時にどれだけ失点を増減させたのかを示す「UZR」だ。失点を防げば数値はプラスに振れる。また、チームが戦ったイニング数の半数以上を守った選手(投手は100イニング以上)を対象とする。

 激戦は二塁手で、吉川尚輝内野手(巨人)が11.0でトップ。山田哲人内野手(ヤクルト)が7.8で2位。実際の賞を9年連続で獲得している菊池涼介内野手(広島)は6.2で3位だ。

 三塁手は村上宗隆内野手(ヤクルト)が唯一のプラスとなる4.8。2位の岡本和真内野手(巨人)は-1.7で、実際の賞を初めて獲った昨季の2.4から数字を落としている。

 遊撃は高卒3年目の長岡秀樹内野手(ヤクルト)が11.3でトップ。2位の坂本勇人内野手(巨人)の4.5に大きな差をつけた。

 外野は20歳の岡林勇希外野手(中日)が右翼で21.3という異次元の数字を叩き出した。右翼の2位は佐藤輝明外野手(阪神)の7.1で、実に3倍以上の差だ。これに次ぐのがヤクルトの塩見泰隆外野手(ヤクルト)が中堅で残した9.0、同じく中堅の桑原将志外野手(DeNA)の8.0と続く。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。