11月5日、静岡県伊豆市の観光名所「浄蓮の滝」の駐車場から車が転落し、2人が死傷した事故で、車は約55m落下し、観光客が使用する遊歩道のすぐ手前まで迫っていたことが分かりました。

11月7日、クレーンで引き上げられたのは転落した車。11月5日午後1時ごろ、伊豆市湯ヶ島の「浄蓮の滝」の駐車場で、67歳の男性が運転する車が駐車場の車止めと柵を乗り越え、斜面に転落しました。

<中西結香記者>

「作業開始から6時間が経ち、車が地上に引き上げられました。車は中の部品が見えるほど大きく破損しています」

この事故で、助手席に乗っていた65歳の妻が亡くなり、男性(67)は鎖骨などを折る重傷で現在も病院で治療を受けています。

車は、約55m下の斜面まで落下し、木に当たり、止まったとみられます。すぐ下には多くの観光客が使用する遊歩道がありました。

事故があったのは、11月5日土曜日の午後。紅葉シーズンということもあり、100人ほどの観光客が訪れていて、もし車が遊歩道にまで転落していたら、さらに大きな被害が出ていた可能性もあります。

車は前向きに転落していて、警察は引き続き事故の原因を調べています。