「公衆電話でインターネットがしたかった」Windows11パソコンでダイヤルアップ接続を試みた猛者あらわる

写真拡大

公衆電話とパソコン…一見、怪しげな雰囲気すら漂うが、もちろん違法行為などではない。公衆電話とパソコンをつないでインターネット接続し、Twitterへのアクセスを試みている様子だ。

事情を知らない人間から見たら、なにかしらの犯罪を疑ってしまう光景

ツイートを投稿したのはID=AO@通信の悪魔(@ID_JAPAN_AO)さん。ピンとこない人も多いだろうが、実はこの画像のように、ISDN回線に対応した公衆電話ではデータ通信が可能だ(NTT東日本「ディジタル公衆電話の機能」)。

投稿を見たTwitterユーザーからは「まだダイヤルアップ接続ができるISP(インターネットサービスプロバイダー)があるのか…」「公衆電話…生きとったんか!」など、すっかり過去のものと思われたインターネット接続の方法が現在も使えるということに驚きの声が集まっている。

趣味が『インターネット』な人がWindows11で公衆電話からダイヤルアップ接続してTwitter出来るかの検証中の様子がなんかおかしい

なぜ公衆電話でインターネットを繋ぎたくなってしまったのか? その使用感は? ID=AO@通信の悪魔さんに、試した感想を聞いてみた。

「すごく遅いです」

今回、ダイヤルアップ接続を試みようと思われたきっかけは?

元々、インターネットが趣味でいろいろなインターネット接続を試したり解説したりしています。

ISDN回線(注:電話回線でのデジタル通信回線)は2024年1月で終了見込みです(※)。

それに合わせて「グレー電」と言われる灰色の公衆電話(注:アナログ端末・デジタル端末を接続して通信が可能)も随時、撤去され緑の公衆電話に切り替えられています。 なので、

「なくなる前に1度でいいから公衆電話からインターネットを繋ぎたい」と日々思っていました。

それに合わせて接続に向けた解説動画を作る構想もあり、プロバイダ契約なども実施済みでした。

この日は、所用で立ち寄ったビルの近くに偶然グレー電を見つけました。さらに偶然、パソコンとケーブル類も持ち合わせていたので、ガッツリ検証する為でなく動作確認をしました。

(※)編集部注:参考:INSネットをご利用の事業者さまへ なお、通話は引き続き利用できます。

公衆電話からアクセスしたときの速度はどれくらいでしたか。

すごく遅いです。

Googleのブラウザを開こうにも画面が表示されず、ショートカットで他のサイトに行こうにも反応がない感じがあって手こずりました。

通信速度の測定サイトを開こうにも反応がなく…。Twitterでの投稿もチャレンジしましたが表示がほとんどされず、ですので紹介いただいたツイートも含め、スマートフォンから投稿しました。

接続していた時間や、かかった費用はどれくらいでしょうか。

小銭は少ししかなくテレホンカードもなかったので、10円硬貨を4枚入れて試していました。 このほかに別途、プロバイダ料金がかかります。

使用されたノートパソコンはいつごろご購入されたものでしょうか。 

パソコンはレッツノートの『CF-SV1(Windows11)i5』の16GBメモリで2年くらい前に購入したものです。モデムは公衆回線に対応したUSB接続モデム『USB-PM560ER』でダイヤルアップ接続しています。

インターネット民にとってはとても有益な報告となった今回の試み。解説動画を作るのとのことで、気になる方はアカウントをフォローして続報を待ってみては。

この記事で初めて「ダイアルアップ接続」の方法を知った方は、公衆電話でノートパソコンを繋いでいる人を見かけても、そっと見守って欲しい。

 その他、大きな画像や関連リンクはこちら