年を重ねるにつれて髪の毛が細くなってきた気がする」「頭頂部がぺたんこになってきた」「梅雨の季節はうねりがひどくなる」−−。

髪についてのお悩みは尽きないもの……。 

そこで、「直毛×ボリューミー」「直毛×ボリューム不足」「くせ毛(うねり毛)×ボリューミー」「くせ毛(うねり毛)×ボリューム不足」の4タイプに分け、それぞれのタイプに合ったヘアケアについて毛髪診断士の齊藤あき(さいとう・あき)さんに伺いました。

今回のテーマは洗髪の方法です。

シャンプー前のブラッシング&予洗いを忘れずに

--正しいシャンプーの方法を教えてください。

齊藤あきさん(以下、齊藤):まずは洗う前に、普段使っているメインブラシでブラッシングして、髪をとかします。そのあと、予洗いをして、頭皮や髪の毛の根本元をしっかり濡らすことが大切です。できれば、頭皮の血流を良くするために、湯舟に浸かってから、シャンプーするのがおすすめです。

髪を洗うときは、シャンプーを手に取り、少しお湯で薄めて混ぜてから、髪の上で泡立てます。そのほうが、シャンプーの量をそれほど多く使わなくて済みます。原液をそのまま付けてしまうと、きちんと泡立たなかったりするので……。また、お湯の温度は、ちょっとぬるめの37度ぐらいがいいと思います。

シャンプーを泡立てたら、洗い残しが多い生え際や頭頂部は、特に意識してしっかりと指のはらで洗います。整髪料を使っている方は、1回のシャンプーだけでは落ちきれないので、1回目で整髪料や汚れを落として、2回目でしっかり頭皮を洗っていただく流れがいいと思います。

指のはらで頭皮全体をマッサージするように洗ったり、両方の指先が交互に入るような感じで、頭の中央に向かって左右からシワを寄せるように押し洗いしましょう。最後に生え際から全体を引き上げてリフトアップします。

しっかりシャンプーを流して終了です。

ワンポイントアドバイスとして、シャンプーするときに頭皮ではなく、髪の毛を念入りに洗っている方がいるのですが、基本的にシャンプーは頭皮を洗うもの。髪の毛は、ゴシゴシ洗わないようにしましょう。髪は少し泡が付くくらいで大丈夫です。

シャンプー後は水気をタオルで吸い取る

--トリートメント(リンス、コンディショナーも含む)の付け方は?

齊藤:シャンプー後のトリートメントは、水気をタオルで吸い取ってから付けると効果的です。

トリートメント頭皮に直接付けないようにして、毛先から傷みが気になる部分だけつけます。ロングの方は、トリートメントを付けたあと、目の粗いコームでなじませると、髪の毛全体にまんべんなく行き渡ります。

毛先につけたら2、3分置いて洗い流しましょう。ダメージが気になるときやきちんとケアしたいときは水分を拭き取ったタオルを40度くらいのお湯でしぼり、頭に巻いて5分ほど置いて洗い流すと効果的です。

「くせ毛×ボリューム不足」の人が気を付けるポイントは?

齊藤:「くせ毛×ボリューム不足」の方は、「くせ毛×ボリューミー」の方と一緒でシャンプー前にしっかりブラッシングをして、髪の毛が絡まらないようにしましょう。「直毛×ボリューム不足」の方と同様に、血行をよくすることが大事です。洗いながら頭皮をほぐしたり、円を描くようにマッサージをしたり、ツボ押しをしたりするといいですね。