物価の値上がりが激しい昨今、「貯金をしたくてもなかなかできない…」という悩みを抱える人は、きっと少なくないはず。そんなご時世でも、時短節約テクニックを駆使して、6年間で1000万円の貯蓄を達成したのが、インスタグラムで人気の節約主婦・くぅちゃんさんです。

新刊『くぅちゃんの食費がみるみる減る献立ルール』(扶桑社刊)を上梓したばかりの彼女に、ポイ活のコツから食費の見直しまで、いまからできる節約のコツを伺いました!

すぐにまねできる!6年で1000万円貯めた節約テク

会社員の夫と中学2年生、小学校5年生の息子2人の4人家族のくぅちゃんさん。結婚や出産、2回の転職を経て、18年間務めた看護師を2021年に退職。6年間で1000万円を貯めた様々な節約テクニックが支持を集め、現在は時短節約カリスマ主婦として、インスタグラムを中心に活躍しています。

そんな彼女に、6年間で1000万円を貯めた節約テクニックのなかから、今からできるおすすめテクを5つ紹介してもらいました。

 

●コツ1:まずは固定費を減らすことからスタート!

まず開口一番、くぅちゃんさんがおすすめするのが「固定費の見直し」です。

「万が一ケガをして仕事を休むことになったり、給与が減ったりした場合、固定費が大きいと家計はどうにも回らなくなります。まずはリスクヘッジのためにも、固定費を安く抑えましょう。たとえば、『スマホは格安スマホにする』『保険は入り過ぎではないか』『電気ガスなどは乗り換えできないか』など、毎月の固定費の見直しだけで、数万円単位で支出が抑えられることもありますよ」

 

●コツ2:日用品は、使い捨てよりも、繰り返し使えるものへシフト

もともとは共働きだったこともあり、「欲しいものがあるとすぐに買ってしまう浪費家だった」と語るくぅちゃんさん。でも、日用品を必要最低限にして、できるだけ使い捨てにするものを減らすという考え方を意識するようになってからは、支出がどんどん減っていったそうです。

「繰り返し使えるものを日常に取り入れていくと、自然と出費は減ります。たとえば、生理用品にしても、私は月経カップを取り入れているので、生理用品は買いません。また、台所の排水口に直接生ゴミを入れても、毎晩捨てれば清潔に保てるので、排水ネットは買わなくなりました。食器用のタワシも、子どもが図工で使ったアクリル糸の残りで手づくりしています。大量にあるので、一生タワシの心配はしなくていいかもしれません(笑)」

そのほか、ゴミになりそうなものでも、できるだけ活用するのがくぅちゃんさん流。

「パンの袋や野菜の袋なども、すぐに捨てずにゴミ袋や別の食材の保存袋などに活用しますね。ゴミになりそうなものでも、一度立ち止まって『なにかに使えないかな?』と考えるようにしています」

 

●コツ3:ポイ活は「どこで使うか」「なにに使いたいか」で選ぶ

ポイ活の達人としても知られるくぅちゃんさん。ただ、「Pay Pay」「楽天ペイ」「dポイント」「auペイ」などポイントのバリエーションが多すぎて、一体どれを活用したらいいのかわからずに、二の足を踏んでしまっている人も少なくないはず。

これに対してくぅちゃんさんは、「どこで使いたいかで、貯めるポイントを選ぶとスムーズ!」とアドバイス。

「ポイントは、使って貯めないと意味がありません。だから、ポイント還元率などを気にし過ぎるよりは、日頃よく行くドラッグストアやスーパーなどで使えるポイントの中から選ぶのが長く続けるコツです。たとえば、私は楽天ポイントを積極的に使っていますが、楽天の場合は西友やドラッグストアなど私がよく使うお店やサイトで使えることが多いから選びました。慣れてきたら、そのポイントに連携したクレジットカードをつくったり、口座開設してみるなどして、ポイント還元率アップに挑戦してみてくださいね」

●コツ4:ポイ活をするなら、クレジットカード利用はマスト!

現在は、ポイ活で月額1万円相当のポイントを貯めているというくぅちゃんさん。ポイントを上手に貯めるなら、クレジットカードを使う方が断然お得だとか。

「コツコツやるのもいいのですが、ポイントはドカンと目に見えて貯まった方がやる気がでます。そこで有効なのが、自分が使っているポイントと連携したクレジットカードの使用。生活雑貨などの支払いをできるだけクレジットカードに置き換えれば、当然ポイントもたくさん貯まる。現金で支払うとなにも生まれないので、電子マネーやカードなど、なにかしらのキャッシュレス決済に紐づけることをぜひ意識してほしいです」

 

●コツ5:ゴールを決めて、毎月必要な貯蓄額を逆算する

そして、貯蓄の最大のコツはゴールを決めること。「いつまでにいくら貯める」という具体的なゴールを設定した方が、月々に貯めるべき金額が明確になって、モチベーションもアップします。

「たとえば、わが家の場合は、二人の息子が大学受験をする高校3年生までに、私立理系を想定して教育資金として600万円貯めるという目標を立てました。学資保険で160万円、児童手当を満額で貯蓄した198万円を合計すれば、追加で必要な金額は242万円です。その時点で、長男が高校3年生になるまでは6年だったので、6年で242万円貯めるには年間40万円、月に3.3万円貯められればいい。また、次男の場合は、あと9年間あるので、9年間で242万円なら年間26万円で毎月2.1万円貯めればいいとわかったんですね」

また、お金はある程度の金額が達成できると、貯まるスピードがどんどん早くなり、ますますお金が貯まっていくのだとくぅちゃんさんは続けます。

「その理由は現金に余裕があると、余計な出費が減るんです。たとえば、わが家でも夫に車が欲しいといわれたとき、ローンを組まずに現金で購入したので余計な利子を払わずにすみました。また、もうひとつは大きな金額が貯まると、不思議と貯蓄額を切り崩したくなくなるんですよね。『100万円を貯めたから、この100万円を切り崩すくらいなら節約しよう』とやる気も沸く。ぜひみなさんにも、この感覚を味わってほしいです!」

 

くぅちゃんさんの新刊『くぅちゃんの食費がみるみる減る献立ルール』(扶桑社)では、食費を半減させるテクニックやコツをたっぷりご紹介しています。「なんとか節約したい!」という方は、この記事で紹介したコツと合わせてぜひ試してみてください。