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 今季「7登板・1勝0敗1ホールド・防御率1.80」といった数字を残した巨人のプロ10年目・36歳の井納翔一。7日、球団が戦力外通告を行ったことを発表した。

 球団公式サイトはこの日、井納、プロ7年目・28歳の桜井俊貴、プロ3年目・25歳の勝俣翔貴の3名に来季契約を結ばないことを通知したと発表。複数メディアもこれを報じたが、3名の今後の意向についてはまだ伝えられていない。

 井納はDeNA時代(2013-2020)に『168登板・50勝60敗10ホールド1セーブ・防御率3.94』といった実績を残したことが評価され、2020年オフに2年総額2億円(推定)で巨人にFA加入。ただ、巨人では2年間で「12登板・1勝1敗1ホールド・防御率8.10」とほとんど成績は残せていなかった。

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 井納の戦力外を受け、ネット上には「2億の働きはしてなかったし妥当」、「言葉は悪いが、何しに巨人に来たんだってレベルだったな…」、「予想以上に酷い2年間だった、もう少しやれると思ってたんだが」と納得のコメントが寄せられた。

 また、今回の戦力外通告を受け、シーズン中に野球解説者・谷繁元信氏(元中日監督)が口にした酷評も再注目されている。谷繁氏は6月22日の巨人対DeNA戦で解説を務めた際、登板直後に打者1人にストレートの四球を与え即降板となった井納を「これはもう井納の野球人生が終わりに近づくような、僕はそういう4球だったと思いますよ」と構想外にされてもおかしくないレベルの投球と酷評。

 ファンの間ではこの発言を引き合いに、「野球人生終わりって谷繁の言葉が現実になってしまったな」、「谷繁の酷評通りに本当に終わってどうする」、「ボロクソ言ってきた谷繁を少しは見返してほしかった」といった呆れ声も少なからず見られた。

 「翌23日に二軍降格となった井納は8月初旬にチームのコロナ禍もあり一軍に再登録されましたが、この間の二軍成績は『5登板・1勝1敗・防御率6.97』とサッパリ。再昇格後は『3登板・1勝0敗1ホールド・防御率0.00』と無失点投球だったものの、首脳陣の評価を大きく覆すには至らず同月15日に再び二軍落ち。その後は二軍で『12登板・0勝1敗・防御率3.86』と再び不振に陥ったこともあり、一軍から声がかからないままシーズン終了、戦力外となりました。谷繁氏の酷評が現実になった形ですが、ファンの中にはここまでコケにされながらも井納には奮起が見えなかったという意見も散見されます」(野球ライター)

 直近の成績や年齢を考えると、新天地が見つかるかどうかは厳しい立場といえる井納。今後の去就は果たしてどうなるのだろうか。
 
文 / 柴田雅人