4月に先行オープンしたモンクレール(ジェイアール東海高島屋発表資料より)

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 JR名古屋駅直結のジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅)は、売り上げが伸び続けているラグジュアリーゾーンを2023年秋までに1.5倍以上に拡充する。2、3、4階のラグジュアリーゾーンで新規5ブランドを導入し、8ブランドをリニューアルするほか、7階に新たなラグジュアリーゾーンを新設する。

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 2、3、4階のラグジュアリーゾーンリニューアルは、2023年秋を目指して段階的に進めている。11月に「エルメス」が2つの独立したゾーンを持つ新たな売り場に変わるほか、ジュエリーの「グラフ」など3ブランドの売り場が2023年春以降、順次リニューアルする。新ブランドは、先行オープンの形で2月に靴の「マノロブラニク」が4階、衣料品の「モンクレール」が2階に登場している。ラグジュアリーブランド数は各階合計で34となる。

 さらに、7階の紳士服・雑貨売り場に新しいラグジュアリーゾーンが誕生する。2023年春以降、新たな店舗が順次登場する予定。これにより、2、3、4階を含めたラグジュアリーゾーンの総売り場面積はリニューアル前の1.5倍以上に広がる。

 ジェイアール名古屋タカシマヤは、JR名古屋駅と直結したJRセントラルタワーズの核店舗として2000年に開店した。運営はJR東海と高島屋の合弁会社・ジェイアール東海高島屋で、地下2階から地上13階と51階に売り場を構え、売り場面積約5万5,000平方メートル。名古屋市名駅地区を代表する百貨店になっている。

 名古屋駅直結という地の利もあり、2000年度の年間売り上げ約600億円を2021年度に約1400億円まで伸ばしてきた。ラグジュアリーゾーンに限れば、2021年度の売り上げが2000年度の6倍以上。次の時代を支える「ミレニアム世代」「Z世代」からも支持されている点を考慮し、拡大を決めた。