UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)の近藤ヒデノリ(Hide)と平井美紗(Misa)がお届けするinterfmの番組「UoC Mandala Radio」。クリエイターに“ワクワクする社会創造の「種」を聞く”というテーマで、毎回さまざまな領域で社会創造をおこなっているゲストを招き、未来に向けた創造やアクションについて語らいます。

最終回の9月28日(水)の放送では、これまでのゲストたちが語った「ワクワクする社会創造のタネ」を振り返りました。

(左から)近藤ヒデノリ(Hide)、平井美紗(Misa)


「UoC Mandala Radio」では、「We are All born Creative」を理念に、さまざまな領域で活躍するゲストたちが今、創作しているものやアクション、そこに見える未来、“創造性・クリエイティビティ”について語り合ってきました。2021年の11月から、48回にわたって越領域のゲストたちが登場しました。

◆これまでの放送を振り返る

Misa:今日はこの番組の最終回ということで、この10ヶ月間を振り返っていきます。

Hide:1回1回、ゲストから聞いた言葉がしばらく僕のなかでこだまするというか、その人の創造性のタネや佇まいを含めて、自分のなかでも知らず知らずに影響を受けてきたように感じますね。

Misa:生い立ちとかをいろいろ聞いたあとにそういうお話を聞けると、より納得したり共感したりすることがすごく多かったですよね。

Hide:そうですね。この30分という枠は、ちょうどいい時間というか。けっこう深い話ができて仲良くなることもあるし、本当に貴重で幸せな時間を過ごさせていただきました。

◆印象に残ったゲストたちを紹介

Hide:僕たち2人が番組を通して印象的だった放送回を振り返っていきます。まず、僕は何と言ってもダンサーの田中泯さんが強烈でした。

Misa:そうですねえ。来たときにすでにオーラが違うというか。

Hide:ちょっと怖かった(笑)。10年ぐらい前にじっくりと会話させていただいたことがあって、この番組で久しぶりに深くお話しができました。すごく刺激的でした

【田中さんが語った『ワクワクする社会創造のタネ』】
「こういうものが私にある」って気が付いたら、大事にして、それを蒔いていかなきゃ駄目なんですよ。自分のためでもいいです。ここに創造は生まれます。創造という行為が生まれると言ってもいいかもしれないし、創造という空想が生まれてもいいと思います。それが表現になっていくかっていうのはまた別の話です。(一部抜粋)

Misa:すごくインパクトのあるお話でしたよね。

Hide:ちょうど泯さんの映画「名付けようのない踊り」が公開されたタイミングで、その映画をMisaと観に行って、改めてUoCにお招きしたんですよね。普段は農業をやりながら暮らしていて、農業のための体で踊るという、人間らしい体を大事にされていました。

外への感覚がすごく鋭敏で、全身がセンサーみたいな方だなと思いましたね。周りの環境への反応をダンスで表現していくという、地に足がついた「全身表現者」だなと感じましたし、身が引き締まる思いでした。

Misa:今度は私が印象に残っている放送回をお話します。まずは、武井壮さんですね。実際にお会いして、すごく聡明な方だなという印象を受けました。

Hide:日々の積み重ねを自分でじっくり考えて編み出しているのが印象的でしたね。

【武井さんの『ワクワクする社会創造のタネ』】
シンプルに「知識」。僕たちが楽しめたり、能力を発揮できたりする場所って、知識がある場所なんですよ。(一部抜粋)

Misa:「知識」という言葉がすっと入ってきましたね。世の中で何が起こっているか、原理的なものを学ぶことで新しいことに気づけるんだなと。日々成長していくってことに関しても知識って大事ですし、学び続けるっていうことは、これからもずっとやっていかなきゃいけないと痛感しましたね。

Hide:武井さんは毎日1時間、新しいことを頭に取り入れて、その後1時間走っているんですよね。そして、バラエティ番組に出るために、新たに身につけた知識を自分で話せるようにするトレーニングもしているとおっしゃっていました。

知識と努力を毎日コツコツと積み重ねているからこそ、ああやってテレビにも出られるんですよね。SNSとかYouTubeとかにも積極的ですし、生き残るためにしっかり考えているんだなと感じました。

Misa:そうなんです。スポーツだけに当てはまることじゃないなってすごく感じました。

Hide:僕がもう1人、特に印象に残っているのはフォトグラファーのレスリー・キーさんです。

Misa:すごくエネルギッシュな方でしたね。

Hide:周りの人を巻き込んで、素晴らしい写真を撮って、いろんなプロジェクトをやってきたんだなと、熱量をめちゃくちゃ感じた人でしたね。

【レスリー・キーさんの『ワクワクする社会創造のタネ』】
強制じゃなくて、みんなが一緒に考えること。やっぱりコミュニケーションを取らないといけないんですよ。(年齢や性差などを超えて)コミュニケーションできるようなプラットフォームを作ることが大好きだし、すごく大事。自分はフォトグラファーというより、メッセンジャーだと思っています。(一部抜粋)

Hide:自分はフォトグラファーではなく、メッセンジャーだと。何のメッセンジャーかというと、ピースやダイバーシティ、そして、恵まれない子どもたちを救うこと。そのために写真を通じて実践しているっておっしゃってましたね。

Misa:やっていることが本当にダイナミックで、かつクオリティが高いんですよね。世の中をよくしていこうと考えていることも含めて、こんなにすごいことを成し遂げている人ってなかなかいないですよね。

私が次に選んだゲストは、元NHK制作ディレクターの小国士朗さんです。もともと番組や映像制作をされていましたが、病気になってから「番組を作らないディレクター」になられたんですよね。

そのあとの仕事ぶりも素晴らしくて、「注文をまちがえる料理店」とかを手がけられていて、「クリエイティビティの力で社会問題を解決する」ということを実践されている方です。Hideさんのお知り合いなんですよね。

Hide:うん。彼は「笑える革命 ――笑えない「社会課題」の見え方が、ぐるりと変わるプロジェクト全解説」(光文社)という本を書いています。いろんな仲間と一緒に、アイデアをもとに社会課題を楽しみながらどんどん解決していく彼の行動は、めちゃくちゃ刺激的だなと思いました。

Misa:小国さんのワクワクする社会創造のタネも印象的でした。

【小国さんの『ワクワクする社会創造のタネ』】
僕は「素人の違和感」です。素人の人たちが熱狂できる、思わず前のめりになっちゃったり、思わず手に取りたくなっちゃうもののほうが、社会創造のタネになるんじゃないかな。(一部抜粋)

Misa:素人の違和感を起点にして問題解決をしていって、いろんな人を巻き込んでいって、内容もみんなを笑顔にしていくもので理想的なんですよね。

Hide:普通の人間としての違和感からいろいろ始めていくから、参加する人の違和感も大事にしているんですよね。素人の違和感と熱狂っていうキーワードは、今のブランディング、コミュニティ、社会運動とかに共通して大事なことなのかなって気がしますね。

Misa:すごく勉強になりました。

◆HideとMisaの「ワクワクする社会創造のタネ」

Misa:いつもこの番組でしている質問を最後にHideさんにもしてみようと思います。Hideさんにとって、ワクワクする社会創造のタネは何ですか?

Hide:「人間中心主義」から「生命中心主義」を大事に協働していくことかなあ。Misaにとってのワクワクする社会創造のタネは何ですか?

Misa:自分のなかでずっと大事にしているものがあって、「思いやり」です。

Hide:いいタネだね。

Misa:2021年の11月にスタートした番組ですが、そろそろお別れの時間になりました。

Hide:これまでのゲストのワクワクする社会創造のタネを改めて聴いたけど、どなたもすごく大事なことを言っていましたね。このタネが集まっていくと、いい社会とか、いい人生を作っていけるんじゃないかな、という気が改めてしました。

Misa:すごく前向きな気持ちになりましたね。

Hide:怒りが原動力の人もいるし、伝える、パッション、好奇心という人もいるし、これからの時代を作っていくのに大事なタネが詰まっていたのかなと思います。(ワクワクする社会創造のタネは)最後の質問として尋ねるから、30分の番組で話していたことが凝縮された感じもあって、すごくヒントになりますね。AuDeeやラジオクラウド、Spotifyといったプラットフォームで聴くことができますので、まだの方はぜひ聴いてほしいですね。

Misa:そうですね。UoCでは、これからもいろんなイベントをやります。

Hide:「We are All born Creative」を理念に、いろんな創造性を掛け合わせて新しい社会を作り、変えていくことをこれからもやっていきます。それではまたどこかで、もしくはUoCで、これからもワクワクする社会創造のヒントを探求しましょう。

番組でお届けしたトークは音声サービス「AuDee」 https://audee.jp/voice/show/50417と「Spotify」 https://open.spotify.com/show/6biaO40gUuf4gbI2QhdTsL?si=C2-xOifkQz230V6X514UlAでも配信中。ぜひチェックしてみてください!

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック! https://www.tfm.co.jp/link.php?id=9377
聴取期限 2022年10月6日(木)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です⇒詳しくはコチラ https://www.tfm.co.jp/listen/#radiko
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:UoC Mandala Radio
放送日時:毎週水曜23:00-23:30
パーソナリティ:近藤ヒデノリ(Hide)、平井美紗(Misa)
番組Webサイト:https://uoc.world/projects/common/detail/?id=1e5axcdrs7n