【日本代表レポート】森保一監督とオシム監督の考え方の違いが明らかに
11月1日のワールドカップメンバー発表という日程に対し、過去「早めに発表したい。メンタル的な準備をしてもらう」と語っていた森保監督は「開幕までには3週間ありますし、活動までの2週間あります」とギリギリではないと説明。
通常の日本代表の活動の際には、海外のクラブには2週間前に「レター」と呼ばれる招集状を送付している。そのため今回は「いつもの流れ」と考えていると言う。
「ギリギリまでモチベーションを持たせようというのではなくても、選手たちはいつもモチベーション高くやってるので、早く発表できるところは発表ししてあげて、何かアクシデントが起こったときにはそれに対応していくっていうやり方が今後必要と思ってます」
実は、この考えは日本代表を日来ていた故・イビチャ・オシム監督とは180度違う。初めて自分が選んだ日本代表を発表した2006年8月4日、オシム監督は13人だけをリストに書き込み「13人でも試合はできます」と報道陣を煙に巻いた。
もちろんその週のリーグ戦のあとに追加招集があったのだが、これも「オシム流」の選手操縦術だったと言えるだろう。そのときから16年を経て、森保監督はオシム監督の選考方法を使わずとも、日本選手はモチベーション高くやっていると宣言した。これも日本の進歩の一つということになる。
【文:森雅史/日本蹴球合同会社】