フィリーズ戦で19敗目を喫したナショナルズのパトリック・コービン【写真:ロイター】

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ナショナルズのコービン、5回途中7失点で19敗目

 ナショナルズのパトリック・コービン投手が2日(日本時間3日)、本拠地最終戦となったフィリーズ戦で、今季メジャーワーストとなる19敗目を喫した。2018年オフに6年総額1億4000万ドル(約203億円)の大型契約を結んだ左腕だったが、成績は下降線をたどるばかり。地元のワシントン・ポスト紙は、ため息まじりに「コービンがまた失敗し、ナショナルズの本拠地最終戦は幕を閉じる」と伝えた。

 2回に先制を許すと、4回には2点適時二塁打を浴びるなど3失点。続く5回には、2死満塁から走者一掃のタイムリー許し、4回2/3を10安打7失点でノックアウトされた。6勝19敗で、防御率6.31に悪化。2017年から3年連続で2桁勝利を挙げた面影はもはやない。

 同紙は「コービンが開幕戦のマウンドに上がった時、ナショナルズは彼が2018年12月に6年1億4000万ドルを結んだ時の姿を獲り戻すことを期待していた」と強調。それから約半年。6回で雨天コールドとなった試合を序盤でぶち壊しにしたのがコービン。「雨の中試合を見続けたスタンド上段にいた数人のファンが彼にブーイングを浴びせた」と伝えた。

 ナショナルズにとっても、2005年にワシントンDCに本拠を移して以降ワーストとなる104敗目。元凶の一端はコービンにあるが、8月末から2連勝を飾った時期も。マルティネス監督は「次の春が来れば、彼は状態も万全で、別のコービンを見ることができるという感触を私は持っている。2019年に見た(14勝を挙げた)コービンの姿だ」と期待。34歳を迎える来季に鮮やかな復活を果たせるのか、現状の成績では自信を持って頷けそうもない。(Full-Count編集部)