欠場の可能性があるクルゼフスキ(右)と代役を務めることになりそうなリシャルリソン(左) photo/Getty Images

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代表ウィークが終了し、アーセナルとの“ノース・ロンドン・ダービー”が1日に控えているトッテナム。今季好調の両チームにとって、チャンピオンズリーグ出場権争いを左右する大一番にもなりそうだが、トッテナムはこの一戦をFWデヤン・クルゼフスキ抜きで戦う可能性がありそうだ。
 
昨季途中にユヴェントスからトッテナムへ買取オプション付きのローンで移籍し、FWハリー・ケイン、FWソン・フンミンと共に3トップを形成しているクルゼフスキ。今季もすでに1ゴール3アシストを記録するなど活躍を見せており、先日行われたUEFAネイションズリーグのセルビア戦では、敗れこそしたもののスウェーデンの先制ゴールをアシストしている。
 
この調子でノース・ロンドン・ダービーでの活躍にも期待したいところだったが、英『The Athletic』によれば、代表で活動を終えたクルゼフスキはハムストリングを負傷した状態でトッテナムに戻ってきた模様。アーセナル戦の出場も疑問視されている状況だという。
 
できることなら万全の状態で臨みたかったこの一戦だが、今季のトッテナムは一味違う。今夏にエヴァートンからブラジル代表FWリシャルリソンを移籍金5000万ポンド(約80億円)+ボーナス1000万ポンド(約16億円)で獲得しており、彼はすでに公式戦2ゴール2アシストを記録。
 
リーグ戦開幕直後は途中出場がメインとなっていたものの、試合の流れを変えるジョーカーとしてしっかり役目を果たし、直近の試合はソンやクルゼフスキに代わって4試合連続の先発出場。ケイン、ソン、クルゼフスキの3人のうち、誰かが欠けたとしても高いレベルを維持したままローテーションを行うことが可能となっている。
 
さらに、今季序盤はプレミアリーグ得点王ソン・フンミンがゴールから遠ざかっていることも話題の一つとなっていたが、彼は18日のレスター・シティ戦でついに爆発。59分からの途中出場だったものの、そこから脅威のハットトリックを成し遂げており、その後に行われた韓国代表の試合でもコスタリカ、カメルーンからそれぞれ1ゴールを奪っている。
 
こう考えるとクルゼフスキが欠場となってもそこまでトッテナムの前線にそこまで大きな不安はなく、ケイン、ソン、リシャルリソンの3トップでアーセナル守備陣に挑むことができる。英『Football London』ではこの組み合わせの他、[3-5-2]の2トップにケイン、リシャルリソンを起用し、切り札としてソンを後半途中から投入するという案も提示されているが、アントニオ・コンテ監督はこの試合でどのような采配を振るうのか。