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前・後が撮影できる 長く安心で「高画質」

執筆:Hideaki Hamasaki(浜先秀彰)

数多くのドライブレコーダーをラインナップし、ニーズに合わせたモデルを選べるケンウッド。

【画像】ミラレコ派? 360度派? ケンウッドの注目ドラレコ【4選】 全43枚

今回、その中でも主力となっている「2カメラ型」の最上級に位置づけられる「DRV-MR870」がデビューした。


ケンウッドの市販ドラレコでは初の3年間保証を付与された「DRV-MR870」。本体は、90×55×39mのボディの中にmicroSDカード・ダブルスロットを搭載。同社の128GBのSDカード「KNA-SD1280」を2枚同時にセットできるわけだ。    JVCケンウッド

愛車を買い替える予定の人や、使用中のドライブレコーダーをグレードアップしたいと考えている人に注目してほしい1台だ。

フロントカメラ、GPS、Gセンサー、2.7型ディスプレイなどを搭載した本体に、リアカメラユニットを組み合わせている2ピーススタイル。

本体はフロントウインドウに、リアカメラユニットはリアウインドウに貼り付け装着し、電源はアクセサリーソケットから取得できる。

コンパクトサイズのため視界を妨げたり目障りにもならず、車種を選ばずほとんどのクルマに装着が可能だ。

このモデルいちばんの“推しポイント”はズバリ、「信頼性の高さ」。

ケンウッド製市販ドライブレコーダーでは初となる3年間の長期製品保証が付帯するうえ、一律4万円の保証金が支払われる交通事故時ドライブレコーダー買替保証金制度に対応。

いつ発生するかわからない事故・交通トラブルのときにはきちんと高い能力を発揮してくれ、安心して長期間使えるのが嬉しい。

それに映像クオリティは業界トップクラスで、フロントカメラ、リアカメラともに500万画素のCMOSセンサー「STARVIS」を搭載し、WQHD画質(解像度2560×1440)での映像記録が可能。

一般的なドライブレコーダーに搭載されているフルHD画質(解像度1920×1080)に比べると、解像度は約1.8倍!

これならばクルマから離れた場所の情報も拡大すれば読み取れる可能性が高く、周囲の車両の特徴やナンバー、ドライバーの表情・動きなどもしっかりと確認できる。

長時間録画/あおり検知/駐車監視について

しかもSTARVISは高感度で暗所に強く、組み合わされるレンズがF1.6と明るいため夜間や照明が少ない暗いトンネルでも確実な録画が可能。HDR機能によって明暗差を自動補正して、白飛び・黒つぶれなども抑えられる。

リアカメラについては「スモークシースルー」機能を備えており、プライバシーガラスやウインドウフィルム装着車でも明るく撮影が行える。


リアカメラのサイズは、41×37×33mm。フロント同様に、500万画素のCMOSセンサー「STARVIS」を搭載し、WQHD画質(解像度2560×1440)での記録ができる。側面には「AI SENSING」のマークも。    JVCケンウッド

また、あおり運転被害対策も強化されており、ケンウッド独自のAIセンシング機能を搭載。

後方からの急接近や蛇行運転など、明らかな“あおり運転”を検知(後方車異常接近警告、後方車蛇行運転警告)するとドライバーに警告音と画面表示で危険を知らせ、上書きがされないイベントフォルダに録画。

ほかにも前方衝突警告、車線逸脱警告、発進遅れ警告などの多くの運転支援機能を利用できる。

マイクロSDカードについてはダブルスロット搭載&最大容量128GB対応とすることで、最大約100時間(低フレームモード設定時)もの長時間録画を実現。

24時間365日の駐車録画(オプションの車載電源ケーブル・CA-DR100使用)と組み合わせれば安心感が一段と高まる。録り逃しを防ぐ「SDカードメンテナンスフリー機能」、「SDカード寿命告知機能(付属品または同社製別売品使用時)」なども備えている。

DRV-MR870はオープン価格で、市場推定価格は4万4000円と発表された。発売時期は10月下旬だ。