屋外を行き交う人たち(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国で26日、新型コロナウイルス対策の屋外でのマスク着用義務が全面解除された。着用しなかった場合に過料が科されることはなくなるが、防疫当局は「状況に応じた自主的な着用は依然として必要だ」と強調する。高齢者など感染時の重症化リスクが高い人たちと濃厚接触したり、大勢が集まり飛沫(ひまつ)が多く発生したりする状況ではマスクを着用するよう促している。

 マスクの着用義務は2020年10月13日に始まった。屋外については21年4月から、人同士が2メートルの距離を保てない場合に着用が義務付けられた。今年5月、政府は日常的な防疫体制への移行に伴い、屋外でのマスク着用義務を原則解除したが、50人以上が集まる屋外での集会への参加時や公演、スポーツ試合の観覧・観戦時は引き続き着用を求めていた。

 この夏の感染再拡大が沈静化に向かっていることから、政府は残っていた「50人以上」の場所での規制解除を決めた。これにより、約1年5カ月にわたった屋外でのマスク着用義務が完全になくなる。

 疾病管理庁は、屋外でのマスク着用が不必要になったという意味ではないと説明した。屋外でも▼新型コロナ感染が疑われる症状がある人▼高齢層や免疫力が低下している人、新型コロナワクチンの未接種者など重症化リスクが高い人、およびこれらの人と濃厚接触する人▼大勢が密集している場での歓声や合唱、会話などにより飛沫が発生する場合――などは積極的にマスクを着用するよう勧告している。

 屋内でのマスク着用義務については、冬場に新型コロナとインフルエンザが同時流行する可能性を考慮して当面維持しつつ、今後の対応を話し合っていく。