「完敗だった」扇久保博正が0−3判定負け。韓国最強のキム・スーチョルは「思っていたよりタフ。前に来られて削られてしまった」

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(C)RIZIN FF

  総合格闘技イベント「RIZIN.38」が9月25日にさいたまスーパーアリーナで行われ、「RIZINバンタム級JAPAN GP」優勝者の扇久保博正が、韓国のキム・スーチョルに判定0−3で敗れた。

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 2021年の大晦日以来、約9か月ぶりの試合となった扇久保には、3ラウンドにフロントチョークで勝負を決めるチャンスが訪れた。しかし、これをキムに耐えしのがれると、打撃での劣勢を覆せないまま、試合終了のゴングを聞いた。

 試合後の会見で「完敗だったと思います」と肩を落とした扇久保は、「最後まで勝ってやると思って戦っていました。映像を見返さないとわかりませんが、今はキム選手が強かったと、そう思っています」と試合を振り返り、続けて「思っていたよりすごくタフでした。どんどん前に来られて最終的に削られてしまった。すごい強い選手だと思っていましたが、思っているよりさらに強かったですね」と、キムを称えた。

 勝利すれば大晦日での堀口恭司戦も見えたところだが、この敗戦で挑戦権は遠のいたといえるだろう。しかし、本人の闘志は衰えず、「ここから這い上がっていくのを見せるのも僕の生き方だと思うので、諦めずにまた戦っていきたいと思います」と前を向いている。諦めを知らない35歳は、まだまだファンを楽しませてくれそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]