ドンダ・アカデミーに子供達を通わせたいカニエ・ウェスト

写真拡大

ラッパーでファッションデザイナー、自称“天才”のカニエ・ウェスト(45)は、今年8月下旬で設立から3年目を迎えた無認可のクリスチャンスクール「ドンダ・アカデミー(Donda Academy)」を通じて次世代の教育に取り組んでいる。カニエはキム・カーダシアン(41)との子供達4人を同校に通わせたいと強く願っており、キムとの共同養育、外部にはあまり知られていない学校の魅力について語った。

【この記事の他の写真を見る】

カニエ・ウェストは、キム・カーダシアンとの間にもうけたノースちゃん(9)、セイント君(6)、シカゴちゃん(4)、サーム君(3)という4人の子供がいる。その4人全員を、カニエの亡き母で大学教授だったドンダ・ウェストさんにちなんで名付けた学校「ドンダ・アカデミー」(2019年設立)に通わせたいと考えているそうだ。

このほど米TV『ABC』のインタビューに応じたカニエは、キムとの共同養育について次のように明かした。

「子供達をドンダのところに通わせたいんだ。だからこのことを実現するために、キムと闘わなければならない。父親として、クリスチャンとして、私には子供達が何を着ているか、何を見ているか、何を食べているかについて発言する権利がある。」

さらにカニエはこう続けた。

「私は4人の子供達の父親なんだ。子育ては共同養育でなければならない。子供のことは女性だけが決めることではなく男性にも選択肢がある。父親である男性の声は重要なんだ。」

カニエは自身のSNSを親としての窮状を訴えるための手段として使っていることを認め、「私は多くの父親が声を大にして言えないことを言えるプラットフォームを持っているんだ」と自慢げに語った。

現在、カニエの子供達はロサンゼルスの学校に通っている。キムとは子供達の学校について議論したようで、カニエは数週間前に「3日間を従来の学校で、2日間をカリフォルニア州シミバレーにあるドンダで過ごしてほしい」とキムに提案したメッセージのスクリーンショットをInstagramに公開していた(現在は削除済)。

ドンダ・アカデミーの公式サイトによると、同校の使命は「厳格な必修科目を含む、持続可能性、創造性、批判的思考、問題解決を重視した世界レベルの教育を提供し、生徒が次世代のリーダー、思想家、イノベーター(革新者)になるための準備をすること」だという。

幼稚園児から12年生(高校3年生)までの生徒の一日のスケジュールは全校礼拝、必修科目で日本の国語にあたるランゲージアーツ、数学、化学の授業、それ以外の言語、視覚芸術、映画、合唱、パルクール(走る・跳ぶ・登るといった移動に重点を置く動作を通じ心身を鍛える運動法)などの充実したコースが含まれている。

8月下旬に生徒82人が新学期を迎えた同校は、外部にはほとんど知られていない。米誌『Rolling Stone』によると、年間1万5000ドル(約215万円)の授業料のために半数近くの生徒が学資援助や奨学金を利用しているという。

また有名人やゲスト、少人数のクラス、カニエの音楽(彼の日曜礼拝合唱など)やファッション界との内部の繋がりも学校の自慢で、アディダスが支援するバスケットボールチーム「ドンダ・ダブス(Donda Doves)」は国内トップクラスの高校生をスカウトし、彼らは高級マンションで付き人がいる生活をしているそうだ。関係者が語ったところによると、保護者は秘密保持契約(NDA)にサインすることが義務づけられているとのことだ。

カニエは、インタビューの中で同校の魅力をこのように述べている。

「非常に多くの学校は、どうでもいいような産業のために子供達を教育しているが、我が校はエンジニアリング、コンピュータープログラミング、農業などの実践的なスキルに重点を置いている。」

さらにカニエはこう主張した。

「ドンダ・アカデミーには、実際にあなたの子供を天才に変えることができる指導教員がいるんだ。もしあなたの子供が天才なら…その子は3学年先の学習ができるよ。」

カニエにとって自慢のドンダ・アカデミーだが、認可を受けていないため生徒の単位や卒業証書が大学に受け入れられるかどうかが疑問視されている。

画像2枚目は『Kim Kardashian 2022年7月12日付Instagram「LIFE」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)