AirPods Pro(第2世代)で、音楽など再生時の音質、ノイズキャンセリング性能、通話時の音声を第1世代と比較してレビューします。音質やノイズキャンセリング以上に衝撃的だったのは、Zoomや電話での通話時に相手に伝わっている声でした。

音質、ノイキャン、マイク性能をチェック!

AirPods Pro(第2世代)の外観や「探す」機能などをチェックした前半に続き、後半では音楽、Podcast、ドラマの音声を聴き比べるほか、ノイズキャンセリング性能、通話で自分の声が相手にどう聞こえるかをチェックしています。
 
なお、検証用の音源再生にはiPhone12 Pro Maxを使用しています。

音楽:低音の厚み、ボーカルの生々しさがアップ

Apple Musicのプレイリスト「トップ100:日本」からAdoの「新時代」や、Official髭男dismの「ミックスナッツ」で聴き比べてみると、AirPods Pro(第2世代)では、ボーカルの声がより生々しく聴こえるようになった、という印象を最初に持ちました。
 
Apple Musicの空間オーディオに対応楽曲、久石譲の「Summer」では、ピアノのしっとりとした質感をより感じることができ、音に近くで演奏を聴いているかのような臨場感をより強く感じることができました。
 

 
また、低音の厚みが増してメリハリのある音になっていますが、過度な低音強調もなく自然さを感じるサウンドで、聴いていて疲れにくい初代AirPodsの心地よさは継承されていました。

Podcast:自然でクリアな声が聞こえる

Podcast番組では、AirPods Pro(第2世代)のほうが話し声がより自然に聞こえるように感じました。
 

 
第2世代では、声が全体的に自然で耳に優しく聞こえるように感じ、低音を強調しすぎていないので、男性の低い声もクリアに聞き取れます。

Apple TV:セリフから登場人物の感情が伝わる

Apple TVで「テッド・ラッソ」を観ると、セリフがはっきり聞こえて、登場人物の感情がより伝わってきて、ストーリーに引き込まれるように感じました。
 

 
なお、同作品をはじめ、Apple TV+のオリジナル作品はドルビーアトモスの空間オーディオに対応していますが、サラウンド効果については、第1世代と第2世代に明らかな違いを感じることができませんでした。

「2倍」に進化したノイズキャンセリング性能をチェック

Appleが「2倍になった」とアピールしている、AirPods Pro(第2世代)のノイズキャンセリング性能を、自宅内のサイクロン式掃除機、洗濯機、換気扇のほか、交通量の多い道路で比較してみました。
 

 
音楽を再生していない状態でも、AirPods Proのノイズキャンセリングを有効にすると周囲のノイズが遠ざかる感じは、初代から第2世代になってさらに強化されています。
 

 
第1世代と第2世代で特に大きな違いを感じたのは、脱水中の洗濯機の音でした。第1世代では微かに聞こえていた音が第2世代ではほぼ聞こえなくなっており、ノイズキャンセリング性能「2倍」を実感できました。

Zoomの音声、特にマスク着用状態で声に明らかな違い

コロナ禍で、マスクを着用する機会が増え、マスクを着けたままAirPods Proで電話すると、こちらの声が相手に聞き取りにくく、聞き返されることがよくありました。
 
エアコンが動作している部屋で2021年モデルの14インチMacBook Proに初代と第2世代のAirPods Proを接続し、Zoomでひとりミーティングを開催し、録画した音声を聴き比べてみました。
 

 
AirPods Pro(第2世代)では、マスクなしの状態でも第1世代よりも明らかに声がこもらず、聞き取りやすくなっています
 
マスクを装着した状態で比較すると、マスクなしよりも声が遠くに聞こえるのは第1世代、第2世代とも同じなのは物理的に仕方ないとしても、第2世代ではマスクの有無による音質の違いが小さく、聞き取りやすい声になっていました
 
Zoomの音声では、音楽やPodcastの音質を聴き比べるよりも、明らかな違いが感じられました。
 
これは、AirPods Pro(第2世代)のマイク性能向上や、新開発のH2チップによる音声処理が威力を発揮したためと思われます。

電話の音声もクリアに

AirPods Proと携帯電話回線での通話音声も聴き比べてみました。
 
比較方法は、AirPods Proを接続したiPhoneからの通話音声を、他の部屋に置いたiPhoneのスピーカーホンで流し、音声を録音して比較しました。
 

 
聴き比べると、第1世代だとマスク着用状態でガサガサしたノイズが多く乗っていましたが、第2世代ではマスクを着用していてもノイズが少なく聞き取りやすくなっています
 
これで、マスク着用状態で話しても聞き返されることが減りそうです。

イヤーチップ入れ替えによる音質への影響は?

Appleは、AirPods Proのイヤーチップを各世代に専用設計しており、互換性がないと説明していますが、装着することはできます。
 
そこで、AirPods Pro(第2世代)に第1世代用のイヤーチップを装着して音楽を聴き比べてみました。なお、第1世代用のイヤーチップは、Appleから購入して保存していた新品です。
 

 
筆者の耳には、イヤーチップを入れ替えたことによる音質の変化は感じられませんでした。第1世代用のイヤーチップを取り付けたAirPods Pro(第2世代)で、「設定」アプリからイヤーチップの装着状態テストを行いましたが、装着状態に問題はありませんでした。
 
なお、イヤーチップは使用している間に古くなり、フィット感が低下する消耗品なので、フィットしていないと判定されたらイヤーチップを買い換えることをお勧めします。

まとめ:特に話し声の音質向上に驚き

音楽、Podcast、Apple TVのドラマで聴き比べた印象では、AirPods Proの音質は第1世代から第2世代になって着実に向上しています。
 
いわゆるドンシャリと呼ばれる、低音と高音を過度に強調した音ではなく、低音は厚みがあっても適度な存在感です。
 
第1世代でも満足度の高かったノイズキャンセリングは、Appleのいう「2倍」に見合った性能向上が果たされており、周囲の騒音がうまく抑え込まれていると感じました。
 
今回のレビューで最大の驚きは、Zoomと電話での話し声が、大幅に聞き取りやすい声になったことでした。これは、自分ではなく通話の相手にとって大きなメリットです。ビジネスなど大切な通話にAirPods Proを使う方は、買い替えを検討する価値があると思います。

AirPods Pro(第2世代)レビュー動画もどうぞ

AirPods Pro(第2世代)レビュー記事の前半にあわせて公開した動画も、ぜひあわせてご覧ください。
 

 
 
参照:Apple
(hato)