ご冥福をお祈りいたします。- 映画『カッコーの巣の上で』ラチェッド看護師長役のルイーズ・フレッチャーさん
 - Photo by Silver Screen Collection / Getty Images

写真拡大

 映画『カッコーの巣の上で』(1975)でアカデミー賞主演女優賞を受賞した女優ルイーズ・フレッチャーさんが現地時間23日、フランスの自宅で亡くなった。88歳だった。息子のアンドリューさんが The Hollywood Reporter に明かした。

 フレッチャーさんは、1934年7月22日アメリカ・アラバマ州生まれ。代表作となった『カッコーの巣の上で』では、ジャック・ニコルソンふんする主人公が入院したオレゴン州立精神病院を絶対的な権力で抑圧する、冷酷非情なラチェッド看護師長を怪演。アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)が選出した「映画史に残る悪役ベスト100」のトップ5に入る、伝説的なキャラクターを生み出した。アカデミー賞授賞式では、聴覚障がいの両親に向けて手話で感謝の気持ちを伝えるなど、感動の受賞スピーチも語り継がれている。2020年には、ラチェッド看護師長が主人公の前日譚シリーズ「ラチェッド」がNetflix配信された。

 1950年代から役者としてのキャリアを歩み始めたフレッチャーさんは、『エクソシスト2』(1977)、『ブレインストーム』(1983)、『炎の少女チャーリー』(1984)、『スペースインベーダー』(1986)などの映画や、「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」(1993〜1999)、「HEROES/ヒーローズ」ファイナル・シーズン(2009〜2010)といったテレビドラマに多数出演。近年もNetflixドラマ「Girlboss ガールボス」(2017)にゲスト出演していた。(編集部・倉本拓弥)