「ママ、見てー!」子どもからの声掛けが続いたとき

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 9月終盤となり、休み明けの生活にも慣れてきた頃。夏休みを振り返るように、「夏休みに言う母のセリフ」という漫画が話題を集めた。投稿者は3人のお子さんの母親である串子さん(@kushiko_yasu)で、子どもが夏休み期間中の母親の切実な気持ちを描いた“あるある漫画”となっている。「そろそろ宿題やろうね」と最初は穏やかであったものの、次第にイライラが募り、最終的には「いい加減にしろー!」と大声で怒鳴ることに。そのどんどんとボルテージが上がっていく母親の姿に、多くの共感の声が寄せられていた。子どもの夏休み中の保護者の心情について、串子さんに話を聞いた。 

【画像】朝の余裕ある表情から昼すぎには鬼の形相に…夏休み期間、母のボルテージがあがるまで

■”いい加減にしろ”は常に潜んでいる お昼ご飯で山場「HPガクッと下がる」

――夏休み期間中、お子さんと向き合う際に、串子さん自身の感情はどのように変化していきましたか?

【串子】午前中はまだ余裕があって、声掛けも「宿題やろうね」「片付けようね」とやわらかいのですが、お昼ご飯でひとつ山場を迎えてHPがガクッと減るんです。

――ご飯を毎日3食作り、ちゃんと食べさせる労力もかかりますしね。

【串子】同じことを何度も注意しないといけないストレスや、注意しても全然改善されない苛立ちが生じ、最後に「いい加減にしろー!」と爆発する感じです。「いい加減にしろ」は、全ての声掛けの裏に潜む隠れキーワードかもしれないですね。

――漫画の「よく言うセリフ」シリーズのなかで、串子さんがもっとも印象的に感じているセリフはどれですか?

【串子】やはり「ママ見てー!」という子どもに「見てるよ」と声掛けすることですね。

 手が離せないときは適当に「見てる見てる」と流しますが、可能なときは「すごいね!できたね!素敵ね!」と伝えると、子どもはすごく満足した顔をするんです。「その顔かわいい!」って思うのですが…その回数の多いこと…。「ママ見て!」が一日中ずっと続くと本当にしんどいんです。

■想いは人それぞれ 「みんなお疲れ様でした」と全保護者で激励し合いたい

――夏休みが終わり、9月から新学期が始まりました。夏休みと比較して、今はどのように過ごしていますか?

【串子】給食が始まるまで、私のなかではまだ夏休みでした。新学期が開始してすぐはまだ慌ただしくて、それが落ち着いてひとりでお昼に前日の残り物を食べているときに、「やっと終わった…」と感じます。

――改めて振り返ってみて、保護者の方たちにとって、夏休み期間はどのようなものになっていると感じますか?

【串子】私みたいに「早く夏休み終われー!」と願う人もいれば、「夏休みは子どもと一緒に過ごせて楽しかった!」「夏休みが終わってほしくない!」という人もいるみたいなので、人それぞれですよね。

――子どもの夏休みを終えた今、保護者の方たちに伝えたい想いは?

【串子】全保護者で円陣を組んで、「みんな!お疲れ様でした!!!」と激励し合いたい気持ちです。